ライオンズクラブを本来の姿に─337-A地区の今とこれから─(6)
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“専横・私物化”が顕在化(2)
前回(5)記事の要約を下記に紹介する。
件の現名誉顧問・元ガバナーの側近は、前期(2018-2019年度)のリジョンチェアパーソン(RC)に就き、次なる地位に上り詰めるための準備を行っていた。次なる地位とは、ガバナーだ。ガバナーに就任するには、第二副地区ガバナーになることが条件となる。
側近をよく知る337-A地区2R(R:リジョン※)内のクラブに属する会員から、「側近の方は、ご自身でガバナー、そして国際理事になることが目標だと周囲にも話しております。それは、並並ならぬ情熱です」とのコメントが寄せられた。
本題に入る。側近がRCに就任する際にも、一悶着あった。当時2Rのゾーン(Z)※再編成の混乱に乗じて、2R内での“紳士協定”だったRCの選出ルールを曲げて、側近がRCに選ばれた。“紳士協定”とは、毎期2Rの1から4Zをローテーションし、当該Zから候補者を選出し、RCに就任するルールだ。それが、当時のガバナー就任によって、2期連続で同Zから例外的に選ばれた。
その例外は一応2Rの承認を得た。しかし、次期RCも上記Zから選ばれることとなった。「来期からZ編成が変わるかもしれない」と正当な理由にもなっていない事象をゴリ押しして、同Zの側近が選出され、3期連続同Z、2期連続同一クラブからのRC選出となった。
それに対して2Rの顧問会(RCのメンバーなど)8名による決議が実施された。そこで7名の反対が出て、側近のRC就任が否決されたにも関わらず、半ば強引に押し切るかたちで側近がRCとなった。なお、RC就任が発表された際、多くのクラブから反対の声が挙がり、会議は紛糾した。だが、その際の議事録については、当時のRCから「作成するな」という指示があり、現存しないとされる(2R内のクラブ会員)。
「側近は、前ガバナーに重用されたことを利用し、自分のポジションを確保することに終始しており、自分がガバナーになるための道筋をつくっています。まさにお手盛り、やりたい放題です」(2R内のクラブ会員)と辛辣なコメントが寄せられた。
その側近は、自身がRCであった前期(2018-2019年度)に、またもや次期(今期19-20年度)RC選出において、専横的な手法で強引な人事を実施した。
つまり、側近自身がRCに選出された時と同様に、民主的な意向を無視して、選ばれるべきではない候補者を、強引に就任させたのだ。
「横暴以外の何者でもない。呆れて言葉もでない。そして決して許されることではない。専制的で身勝手極まりない。リーダーの資質無し」と怒りをあらわにする声が挙がっている。
側近の後任となるRCを選出するための候補者が2名選出された。この候補を選出するにあたり、側近は「第二の私をつくりたくない」と従来のローテーションではなく、推薦による「指名委員会」の開催を提案し、2名の候補者をもって実施されることとなった。
そして、側近の名前で地区役員選出指名委員会開催の案内書簡が、ZCと地区委員長宛に送られた。ただし、運営規約や議事運営の手順など、具体的な指針は明示されておらず、簡易な挨拶、日時と会議場所および出欠確認が記されているのみである。そして、この指名委員会が2R内で紛糾することとなり、さらなる不信感を増長させることになる。
(つづく)
【河原 清明】※地区内を地理的位置により10または16のクラブから構成しているのがR(リジョン)で、各リジョンは4または8のクラブによるZ(ゾーン)に分けられる。
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