2024年11月23日( 土 )

【パチンカー代の『釘読み』】ユニバ、19年中間決算は93.6億円の経常赤字

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
旧基準機と新基準機の総入れ替えによる特需に期待

 パチンコ・スロットメーカー大手、(株)ユニバーサルエンターテインメントが7日、2019年12月期の中間決算を発表した。売上高は前年同期比で60億円の減収となる525億4,100万円を計上。経常利益は同804億1,300万円の減益となり、93億6,300万円の赤字計上となった。前年同期は、ウィン・リゾーツ社との裁判の和解にともない、740億円超の営業外収益を計上していた。

 遊技機事業では、202億300万円の売上高を計上するも、前年同期比では37億2,500万円の減収。18年2月に施行された「改正風営法」に適応した新基準機の販売が計画通り進まず、苦戦した格好だ。

 第3四半期はパチンコ「Pハイスクール・フリート」やスロット「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ『新編』叛逆の物語」などの人気コンテンツの販売もあり、すでに第2四半期を上回る45,540台の受注が確定している状況にある。

 IR事業では314億1,500万円の売上高を計上した。「OKADA MANILA」への来訪者数の増加により、前年同期比97億7,500万円の増収を果たしている。しかし、施設の維持管理をはじめとする費用負担は重く、18億2,100万円の営業損失を計上。遊技機事業では29億6,500万円の営業利益を確保しており、IR事業の収益性の改善が求められる。

 ユニバーサルエンターテインメントは、通期の業績を売上高1,600億円、経常利益270億円、当期純利益260億円と予想している。

【代 源太朗】

関連キーワード

関連記事