2024年11月28日( 木 )

松屋のとんかつ店「松のや 中洲店」オープン

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とんかつ店「松のや」

 (株)松屋フーズホールディングス(本社:東京都武蔵野市、瓦葺一利社長)は、同社の展開する牛丼チェーン「松屋 中洲店」に隣接して、とんかつ店「松のや」をオープンさせた。中洲川端駅から徒歩1分の複合ビル1階に立地しており、昼食時は周辺企業の会社員などでにぎわう地域。

 とんかつ店「松のや」は、全国に192店(19年7月末時点)を、セルフサービス店を中心に展開しており、とくに九州では中洲店を含めたすべてがセルフサービス店となっている。

カラーモニター付き券売機

 中洲店では、入店したらカラーモニター付きの券売機で商品を選び食券を購入。支払いは現金をはじめ、QRコード決済やSuicaなどの交通系電子マネーが使用できる。食券購入時点で厨房に注文が入るため、店員を呼ぶことや食券を見せることなく厨房で調理が開始される。調理が完了したら食券番号で出来上がりを知らされ、カウンターに取りに行くシステム。

 同社は2013年3月期に「松屋」の店舗数がピークの996店に達し、単独ブランドでの1,000店舗達成が目前だったが、翌14年3月期より出店政策を一転、「松屋」店舗の閉店整理を進めるとともに、とんかつ店「松のや」へ出店主軸を移した。13年3月期の売上高は前年比104.5%の790億9,173万円と増収となったものの、経常利益高は前年比40.0%減の19億5,054万円と大幅減益となったことが背景にある。

 18年3月期は「松のや」で40店を出店し、「松屋」ほかとあわせたグループ合計店舗数は1,174店となった。すき家1,931店、吉野家1,215店(いずれも19年7月末時点)と追う立場にある一方、新サービスの導入や対応では他社の先を行く取り組みが注目を集めている。

 同社では、業界内で先駆けて導入した券売機を軸に、17年6月には来店前にスマホでメニューを選び店頭の券売機でスムーズな発券を可能にした「松券セレクト」のサービスを開始。19年2月には、複数のQRコード決済に対応できるようになり、4月にはテイクアウトの事前注文サービス「LINEポケオ」を導入するなどしてきた。

松のや店舗数推移表
※クリックで拡大

【吉田 誠】

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