躍進する「資さんうどん」と「辛麺屋 桝元」
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新たなビジネスが次々と生まれた2019年の飲食業界。九州北部で躍進企業といえば、北九州うどんの雄である「資さんうどん」と、「辛麺」発祥の店「辛麺屋 桝元」が挙げられるだろう。ともに佐賀進出をはたし、福岡都市圏へも出店攻勢をかけたこの2社は、創業家出身ではない2代目社長が指揮を執るという点でも共通している。先代の味を守りながら、企業経営と店舗展開に戦略をもつプロ経営者だ。
資さんうどんは、19年3月に「イオンモール八幡東店」(福岡県北九州市八幡東区)を同社初の商業施設内店舗として開店。7月には、佐賀県初出店となる「佐賀開成店」(佐賀県佐賀市)と博多駅エリアへの初出店となる「博多千代店」(福岡市博多区)を2店舗連続で開店した。11月には「原店」(福岡市早良区)を開店し、20年にも「鳥栖真木店」(佐賀県鳥栖市)と「半道橋店」(福岡市博多区)を年明け早々の開店を予定するなど、新規エリアの出店を重ねるとともに、かねてから意向表明していた海外展開への準備も同時に進めている。
一方、宮崎県延岡市発の「辛麺」発祥の店「辛麺屋桝元」は、フランチャイズ展開などで各地に点在していた店舗網を、戦略的なドミナント展開に切り替え、直営店を中心にエリアごとの基盤づくりを始めた。
18年に宮崎県外で初の直営店となる、「若松大鳥居店」(福岡県北九州市若松区)と「香椎店」(福岡市東区)を出店したのち、19年8月から9月にかけて、橋本店(福岡市西区)、佐賀本庄店(佐賀市)、久留米店(福岡県久留米市)と立て続けに3店舗を開店させ、12月には八幡店(福岡県北九州市八幡西区)を開店した。20年には福岡市内に2店舗の出店を計画している。
流通業界で出店余地の枯渇が叫ばれるが、消費者やデベロッパー側に選ばれる時代になってきたという面もある。その点でも両社ともに2020年も躍進が続きそうだ。
【吉田 誠】
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