スマホアプリで「ごちめし」~佐賀県みやき町で「こども食堂」オープン!
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佐賀県みやき町は1月7日、人に「ごちそう」ができるスマホアプリ「ごちめし」を活用し、町内の飲食店で高校生以下のこどもたちがいつでも無料で食事をすることができるサービス「みやき町こども食堂」を開始した。みやき町は、「食」を通じた新しいコミュニケーションや価値観を提案するGigi(株)(本社:福岡市、代表取締役:今井了介)と2019年8月に連携協定を結んで「こども食堂」の準備を進めていた。
「ごちめし」とは、ユーザー同士が遠方にいても、友人や家族に食事をごちそうできるアプリ。たとえば、地元住民や県外のみやき町出身者が、こどもたちに食事をごちそうしたいと思った場合、アプリに登録されている店舗グループ「みやき町こども食堂」に食事券「1ごち」(600円+10%の手数料)を前払いすると、その寄付金によって、店舗は店を訪れたこどもたちに特別メニューの食事を用意する。こどもたちは登録店舗に行き、「こども食堂ください」といえば無料で食べられる仕組みとなっている。また、アプリを見れば、寄付の状況を確認できる。
7日、「居食家 風」(佐賀県みやき町)で行われたオープニングイベントには、町内の小学校4年生から6年生 15名が参加し、末安町長や今井社長と一緒に「ごちめし特別メニュー・カレーライス」の提供を受けた。
こどもたちに感想を聞くと「きらいな野菜もちいさくなってて気にならない。おいしい」「お肉がおおくてうれしい」など元気いっぱいの答えが返ってきた。
末安町長は「大事なのは地域住民のつながり。近所にいながら、なかなか会わないこどもたち。一緒に食べるといつもより美味しく感じる。こどもたちの笑顔がみられてうれしいし、元気がもらえる」とし、「こども食堂応援隊を募り、会費によって定期的にこどもたちと会食をやっていきたい。こどものエネルギーが町の力となる」と述べた。また、「食事だけでなく、たとえばお花屋さんや、電気店などにも登録店を拡げていきたい。こどもたちがくれば花を1輪、乾電池など無料で提供。そうすれば、地域のさまざまな店舗とこどもたちがつながっていく」と語った。
今井社長は「『ごちめし』は人から人へ『ありがとう』『応援しているよ』などのさまざまな想いを、即時に『ごちる』というかたちに変えて届けることができるアプリ。こどもたちや被災地の方々、ご友人やご両親の喜ぶ顔が見たい。みやき町をモデルケースとして佐賀県、九州一円、全国に拡げていきたい」と話した。
【内山 義之】
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