2024年11月26日( 火 )

ITからコスメ事業へ参戦 九州産フラワーソープの「循環型ビジネス」とは(後)

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日本フラワーソープ協会 代表理事 小林 由紀 氏

 IT企業でアプリやソフト開発などを行う(株)デキャンタージュ(福岡市中央区)が、2018年7月に日本フラワーソープ協会(略称:JFSA)を発足させた。ITからコスメ事業という異業種への参戦には、どのような経緯があったのか。そして生産、レンタルからプロ育成まで一環して行う「循環型ビジネス」のコンセプトについて、同協会・代表理事である小林由紀氏に話を聞いた。

ITを活用した「循環型ビジネス」の今後の展開

 ――フラワーソープでの「循環型ビジネス」事業とはどのようなものでしょうか。

 小林 講師(アーティスト)として活躍される方、在宅で商品を制作される方がいて、それを協会で買い取って作品に仕上げ、販売とレンタルでサイクルを回していきます。講師は講師料が発生しますし、全国に活躍の場が広がっていきます。個人でオーダーを受けるなど、いろいろなかたちで循環させていくシステムにしていきたいと考えています。

 そのためには皆さまにフラワーソープと協会のことをもっと知っていただかなくてはなりません。私たちは、協会員が技術を高めていけるよう全力でサポート・育成していきますし、仕事として成り立たせていただきたいと考えています。

 これまで、西鉄グランドホテルエンパイアスイートルームやロイヤルスイートルームなどの客室のインテリアに採用され、昨年は大丸福岡天神店やイムズで販売会を行いました。

 ――今後の事業展開についてお聞かせください。

 小林 現在、昨年12月にスタートした講師養成講座で資格取得講座に対応できる講師を育成しています。今後の展開としては、1月にスタートしたレンタル事業を博多のまちから広げていきたいと思っています。これをロールモデルとしてブラッシュアップした後、次は東京でレンタル事業を行うというのが目標です。2月からは通信講座に乗り出しました。協会のInstagramなどを見た全国の方のなかには、東京や福岡に行かないと受講は無理だよねと思っている人が多いと思うんですね。そういった方のために動画配信による通信講座の準備をしているところです。もちろんお道具類も必要になりますので、そちらは配送でお届けします。

 あとは、YouTubeでの動画通信です。YouTubeの動画で当協会の理念を知っていただき、協会員の生の声や作品コンセプトなどを広めていく。周知させることで、多くの方に参加していただきたい。協会員皆が一緒に成長して、一緒にステップアップしていきたいです。

 また、既存会員向けに「Zoom」というアプリを使い、リアルタイムにインターネットを介して遠隔地にお住まいの協会員に私の補講レッスンを受けてもらう企画を近日スタートさせる予定です。「Zoom」の導入により、福岡近郊の方以外にも補講レッスンが行きわたることになり、資格取得者のサポートを手厚く行うことができるようになります。

 また、たとえばブライダル事業を行っている企業とライセンス契約を結ぶことで、販路を提供していきたいと考えています。協会の認知度を上げていくために、今後も積極的に取り組んでいきますので、企業さまにも協力していただきたいですね。

(了)
【文・構成:瀧口 果林】

<COMPANY INFORMATION>
代表:小林 由紀
所在地:福岡市中央区今泉1-2-30
設立:2018年7月
TEL:092-791-2577(運営会社)
URL:https://flowersoap.org

<プロフィール>
小林 由紀(こばやし・ゆき)

 独学でマイクロソフト認定の資格を取得し、OLからパソコンスクールの講師に転身。その後、3Dグラフィックスソフト開発やメーカーのシステム開発の業務を経て、2013年7月、システム開発・スマートフォンアプリ開発を手がける(株)デキャンタージュを設立。17年に誕生月で選べる1枚使い切りの無添加石けん「バースデーストーンソープ」の考案で全国商工会議所女性会連合会の「第16回女性起業家大賞」スタートアップ部門の優秀賞を受賞。

(前)

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