西部ガス都市開発、福岡・新宮で大型物流施設「N-base福岡新宮」に着工

 西部ガス都市開発(株)(本社:福岡市博多区、松田和久社長)は、福岡県糟屋郡新宮町で大型賃貸用物流施設「N-base福岡新宮」の建設工事に着手したと発表した。着工日は7月1日。竣工は2027年春を予定する。

 本事業は、西部ガス都市開発が(株)ケイ・エル・アイ(本社:福岡市博多区、代表:小島公孝)、リージョナルインベストメント福岡(株)(本社:福岡市博多区、代表:小樋井嘉宏)と共同で出資するSPC(特別目的会社)を通じて進めるもので、西部ガス都市開発にとって初のSPC活用案件となる。

 開発地である新宮町は福岡市中心部からのアクセスに優れるため、近年は大手企業の物流施設集積も進んでおり、今後も需要の拡大が見込まれている。

 建物はSRC造地上5階建、延床面積約7万300m2(約2万1,300坪)のマルチテナント型倉庫で、太陽光発電設備を備えるほか、非常用発電設備も導入する。環境性能については、ZEB Ready基準を満たし、再生可能エネルギーにより一次エネルギー消費量を実質ゼロに近づけた「nearly ZEB」としての認証取得を予定。加えて、建築物の環境性能を総合評価するCASBEEにおいて、上位ランクの「Aランク」も目指す。

完成イメージ プレスリリース資料より
完成イメージ プレスリリース資料より

 西部ガスグループでは、中期経営計画「ACT2027」において、ガス事業に加え多様な不動産事業による収益の多角化を掲げており、今回の物流施設開発はその一環。西部ガス都市開発は今回の取り組みを機に、本格的な物流不動産分野への進出を図るとともに、今後も保有資産の価値向上に向けた戦略的事業を推進していく構えだ。

【寺村朋輝】

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