2024年12月23日( 月 )

【福岡県立学校】県内感染者46人も始業式日程に変更なし 保護者からは疑問の声

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 福岡県は、県立学校の始業式を予定通り4月6日に行う方針に変更がないことを明らかにした。データ・マックスの取材に答えたもの(1日午前10時時点)。県立学校の内訳は、高校94校、中学校4校、中等教育学校1校、特別支援学校20校の計119校。

 県教育委員会の担当者は、「国の専門家会議が新たなガイドラインを出していないこと、さらに福岡県は感染拡大地域とされていないため、現状では始業式を予定通り行う方針に変わりはない」とする。

 福岡県内で新型コロナウイルス感染が確認されたのは、1日時点で46人。3月31日は、1日あたり最多となる17人の感染が確認されていた。同日、国内では東京都で78人の感染が発表されるなど、1日あたりの感染者数が初めて200人を超えた。これまで国内で確認された感染者数は全国で2,228人、都道府県別で福岡県は京都府に次いで10番目に多い感染数が確認されている。

 萩生田光一文部科学相は31日、全国一律の休校要請については否定したものの、学校再開の時期については「地域で柔軟な対応をしてほしい」と強調。東京都は、新学期から再開させる予定だった都立学校について、5月のゴールデンウイーク明けの再開に変更する方向で調整に入った。

 こうしたなか、県立高校に子どもを通わせる保護者からは、福岡県の対応に疑問の声が上がっている。

 「県内感染者が少なかった時期は休校させて、一気に増え始めてから学校を再開するというのは理解できない。国や県の指示がないと動けないのはわかるが、もっと柔軟に早急に対応すべきではないのか。ぎりぎりまで判断を遅らせると、そのしわ寄せを全部保護者がかぶることになってしまう」(高校2年生の保護者)。

 新型コロナウイルスについて、これまでは重症化リスクが高いのは高齢者や基礎疾患を抱える人に限られるとされてきたが、海外では10代の死亡例が相次いで報告されている。

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