2024年11月23日( 土 )

パチンコメーカーにも新型コロナウイルスの影響

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 パチンコ・スロットメーカー大手、(株)SANKYOは13日、従業員が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。当該従業員は4月5日(日)に体調不良を訴え、後日医療機関で検査を受けた結果、陽性が確認された。現在、入院治療を受けており、回復に向かっているという。
 同社はこれを受け、濃厚接触者に対する在宅勤務・自宅待機指示、全従業員への毎日の検温を徹底するなどの対応を行っている。また、本日14日(火)から、原則全従業員を在宅勤務としている。

 不要不急の外出自粛要請や緊急事態宣言を受け、パチンコホールが続々と時短営業や臨時休業を表明するなか、同社は2020年3月期(連結)の業績予想を下方修正。売上高は当初予想を210億円下回る780億円、経常利益は当初予想を40億円下回る130億円を見込む。

 メーカー大手、(株)ユニバーサルエンターテインメントは、同社人気タイトル、スロット「バジリスク絆2」を、新型コロナウイルスの感染拡大にともなう自粛要請以前の2月に全国のホールに導入。現状、同社は「遊技機事業につきましては、影響はありません。第1四半期、第2四半期ともにほぼ計画に沿った販売を見込んでいます」としている。

 今月、人気タイトル、スロット「押忍!サラリーマン番長2」を全国のホールに導入予定だった業界のトップクリエイター、(株)大都技研は、業績への影響について「誠に申し訳ございませんが、ご質問に関しましては社内情報のためお答えできかねます」としている。

 パチンコホールに対する、新台入替を含む広告宣伝の自粛や、臨時休業にともなう新台導入の延期、見送りという事態が長引けば、今後すべてのパチンコメーカーが影響を受けるものと考えられる。

【代 源太朗】

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