解雇をめぐるトラブルか 福岡市南区の立てこもり事件
2020年4月22日 11:08
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21日午前8時30分ごろに福岡市南区の「うなぎの黒田屋」で起きた立てこもり事件で、約6時間後の午後2時30分ごろ、元従業員の男性が逮捕された。人質となった女児2人のうち、6歳の姉が指などに軽傷を負ったものの、命に別状はないという。
逮捕されたのは、数日前まで同店で働いていた渡辺祐樹容疑者(35)。店主とは金銭関係をめぐるトラブルがあったという。
渡辺容疑者は開店前の店舗に押し入り、店主と言い争うなどしてもみ合いになった後、店主の娘2人を人質に店舗3階の住居部分に立てこもっていた。その後、駆けつけた捜査員に店主と話すことなどを要求、捜査員が見守るなかで店主と電話で話した後、午後2時30分ごろに店の外に出て身柄を確保された。
渡辺容疑者は店主と同級生で、福岡県警によると「就業時の恨みがあった」などと話しているという。事件を知って駆けつけたという渡辺容疑者の知人男性は「普段は温厚な性格なのに」などと話していた。
事件の現場となった付近は、西鉄大橋駅から徒歩圏内の商業地域。うなぎの黒田屋は「名店」として知られており、騒ぎを聞いて集まった地域住民などで現場は一時騒然となった。
人質解放後の現場付近
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