【みやき町】子どもたちも一緒に「神バナナ」初収穫
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佐賀県みやき町は、27日午後4時から町内にある「神バナナみやき農場」で、みやき町産完全無農薬バナナの初収穫イベントを開催した。イベントには町内の北茂安小学校4年生16名や地元・石貝区長など、町民約30名が参加した。
イベント開催に先立ち、みやき町長・末安伸之氏は「子どもたちに栽培から給食で食べるまでの経験をしていただきたい。そして、バナナ栽培や農業に夢をもっていただきたい」と語った。また、生産者である農業法人神バナナ(株)代表取締役・東晃氏はイベントを企画したみやき町に感謝の意を述べた後、自身が生まれ育った神殿(こうどん)から神をいただき「神バナナ」という名前に決めたこと、多くの人に神バナナのことを知っていただきたい、多くの町民の方に食べていただき、みやき町の新たな特産品としていただけるよう栽培していくと意気込みを熱く語った。
みやき町は、「健幸(けんこう)長寿のまちづくり」を掲げ、安全・安心な食べ物に子どもからお年寄りまで多くの人たちが「触れ」「感じて」「口にできる」環境をひろげていきたいという思いから、農業法人神バナナと連携し、2019年3月から完全無農薬のバナナ「みやき神バナナ」の栽培を行ってきた。
このバナナは、「凍結解凍覚醒法」という特殊な栽培法が用いられている。本来、バナナは熱帯性の植物で、赤道直下の温暖な地域でしか育たないもの。しかし、凍結解凍覚醒法はバナナの成長細胞をマイナス60℃で凍結し、バナナに負荷を与え、その環境情報をリセットすることで、バナナがもつさまざまな可能性(耐寒性、成長スピードの加速、収穫時期の調整)を発現させる栽培法で、それにより、日本の気候でも栽培が可能だという。また、農薬や殺虫剤など有害なものは一切使用せず、安心・安全で、生産者が愛情を込めて栽培しており、糖度も通常のバナナよりも高く、皮ごと食べられるのも大きな特徴だ。
初収穫イベントに参加した子どもたちは「バナナを切ってみて楽しかった」「普通のバナナよりつるつるしていた」「食べてみたい」と元気に感想を話していた。
末安町長は、「ふるさと納税の新制度から除外されていた間にいろいろな商品開発に取り組んできた。10月から再開されるであろうふるさと納税の返礼品として、神バナナを使ったビール、ジェラート、お茶、ロールケーキなどを特産品として完成させ、多くの人たちに届けたい」としている。
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