福重産業 100年永続企業へ向けてSDGs私募債発行
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土木工事を手がける(株)福重産業は、3月に福岡銀行を引受先とする「SDGs私募債」を発行。5月9日に同行から記念楯を贈呈された。
「SDGs私募債」は、収益の一部をSDGs(持続可能な開発目標)に資する5団体(「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」「国境なき医師団日本」「日本学生支援機構」「日本環境協会」「福岡県共同募金会」)へ寄付する私募債。「SDGs」とは2015の国連サミットで採択された持続可能でより良い世界を目指す国際目標で2030年までに「貧困の解消」など17項目の達成すべき目標が設定されている。福重産業は創業以来34年にわたり、土木工事を主力に管工事、舗装工事などを手がけてきた。「SDGs私募債」の発行企業は指定5団体のなかから発行者が寄付先を選択することができるが、同社は対象のすべてに寄付を行った。
在郷社長は「子育てを通じて身近に修学旅行費用を捻出できない家庭が存在することを知り衝撃を受けた。少しでも貧困をなくすことにお役に立てれば」と「日本学生支援機構」の取り組みに期待を寄せた。また、長年地域のインフラ整備を担い、現在環境マネジメントに関する国際規格ISO14001の認証取得に取り組んでいる同社は、温暖化対策など「日本環境協会」の取り組みにも共感している。もともと福重産業の経営理念は「SDGs」の達成目標と価値観が近い。4項目からなる経営理念は「100年先の未来の子どもたちに夢を紡ぐ」「地場人材の採用による地域活性化」「安心・安全なまちづくりへ向けた日々の努力」「差別のない明るい社会づくり」の4項目。理念を明文化する前から達成に向けた取り組みを進め、福岡市の子育て「応援宣言企業」に登録し、育児休暇取得や記念日の有給消化促進などを進めてきた。また15年以上前から障害者を雇用し、経営に生かしてきた。相互のコミュニケーションは健常者同士より慣れるまでは大変だったが、社員が「前向きに働く姿勢や勉強熱心さ。愛社精神」を学び、組織が活性化しているという。
私募債発行を機に改めて「100年後の未来を念頭において地域・地球環境に優しい施工を目指していく」と決意を新たにしている。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:在郷 神也
所在地:福岡市西区福重3-13-13
設 立:1986年3月
資本金:2,000万円
TEL:092-881-7579
URL:https://fukushige-web.com/法人名
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