【コロナに負けない(50)】「社員を守る」地域の医療機関に感謝のマスク~石橋高組
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グループ社員80名の健康診断に“謝意”
解体工事・土木工事を手がける石橋高組(福岡市西区)は5月29日、西福岡病院に4層マスク5,000枚を贈呈した。同社は10数年前から西福岡病院の訪問健康診断を活用し、アドバイスなどを受けてきた。今回、長年にわたる社員の健康維持や、地域医療への貢献に感謝を示した格好だ。
今年は新型コロナウイルスの影響で健康診断の実施について難しい判断を迫られた。同社では事態の推移を慎重に見極めて例年通り5月に実施することを決め、マスクを贈呈した同29日に実施した。ソーシャルディスタンス確保やシールド設置など厳重警戒を敷き、例年の倍以上の時間を要したものの無事に終了した。
すると従業員のひとりに肝機能の異常が判明。現在は入院して精密検査を実施している。石橋高行社長は「近く病名が判明すると思うが、健康診断を延期していれば取り返しのつかないことになりかねなかった」と胸をなでおろす。西福岡病院では新型コロナウイルス発症者が出た。「感染封じ込めを含めて負担や心配が大きいときに例年以上に慎重に健診していただきありがたい」と石橋社長は強調する。
これに先立ち3月に同社では福岡銀行を引受先とする「SDGs私募債」を発行。6月9日に福岡銀行より記念楯の贈呈を受けた。「SDGs私募債」は、収益の一部をSDGs(持続可能な開発目標)に資する5団体へ寄付する私募債。そのなかに「国境なき医師団日本」も含まれており、石橋社長は「寝食を忘れて医療従事する方のお役に立てていただきたい」と私募債発行の理由を語った。
柔道家として青少年育成に注力
「柔道家」という側面を持つ石橋社長は特技を通じた社会貢献にも取り組んできた。2003年に建築した自社ビルには道場を設置。地域や従業員の子どもたちに指導を行ってきた。そのなかには後に強豪校に進学し、成人して同社に入社してきた人材もいる。従業員も希望すれば指導を受けることができ、すでに7~8名が有段者となった。また、沖学園の柔道部監督との縁により昨年まで16年間、同校の後援会長を務め、高校生の成長に目を細めていた。
大会出場のため来福していたロシアの中学生を自社の餅つき大会に招いたこともある。日本人中学生との餅つき体験は大いに盛り上がったという。
こうした同社にとっての収益の一部が「日本学生支援機構」に寄付されることもうれしい限りだ。石橋社長は私募債発行を機に「本業の解体工事に加えてお客様1人ひとりに喜ばれる新たな事業展開にも力をいれていきたい」と意気込みを語る。
<COMPANY INFORMATION>
(株)石橋高組
代 表:石橋高行
所在地:福岡市西区拾六町5-11-42
設 立:1984年6月
資本金:2,000万円
TEL:092-881-0283
URL:http://www.ishibashitakagumi.com法人名
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