2024年12月22日( 日 )

日本は5月25日に非常事態宣言が終結!~なぜ日本は新型コロナウイルス感染症数を押さえ込むことができたのか

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DEVNET INTERNATIONAL・アザーニュース

 NetIB-Newsでは、DEVNET INTERNATIONALが発行するアザーニュースを紹介している。今回は日本の新型コロナウイルス感染症抑制策に関する6月4日付の記事を紹介する。

世界では強制力をもって外出禁止した一方で、日本では安倍総理の呼びかけで各業界が協力して営業自粛し、国民も自主的に外出を自粛した

 日本では、5月25日に新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除された。
今後の生活や産業構造は新型コロナウイルス発生前に比べて、大きく変わるだろう。 新型コロナウイルスの不況に打ち勝って、経済の活力を取り戻せるよう最善をつくしたい。

 日本医師会、日本薬剤師会、日本看護協会、日本疫学会などの医療関係者や政府関係者は、社会の不安がつのるなか、感染者の治療や感染拡大防止に向けて真摯に努力を続けている。非常事態宣言が解除されたのは、日本独特の文化や、トップの指示に従い、規則を守って規律正しく動く国民性のおかげだ。たとえば、自粛要請中は、多くの人が家から出ていない。ほぼ全員がマスクを着けている。さらに店舗では、レジの横に感染防止用の透明のシートを設置して、シート越しに接客している。消毒も欠かさない。

日本政府は、新型コロナウイルス治療薬を早期承認予定

 日本では、新薬を市場流通までに時間がかかることから、新型コロナウイルスに効果が見込まれるイベルメクチンやアビガンなど、前からある薬を役立てる方が、薬が必要な人々に早く届けられると考えられる。
 イベルメクチンはノーベル賞受賞者・大村智氏(北里大特別栄誉教授)が開発し、寄生虫の駆除剤として使われてきた。細胞培養試験では、新型コロナウイルスに99.98%の効果があると分かっている。北里大学で治験に入っているイベルメクチンは、臨床試験を進めているインフルエンザ治療薬のアビガンなどとともに早期承認すると安倍首相は話している。
 新型コロナウイルスは、インフルエンザウイルス(S、L型など)や、SARSウイルス、結核菌と共通点があるという意見もあり、感染対策のため研究が進められている。

日本で感染者数が少ない3つの理由

 感染者数は16,550人のうち、これまで13,396人が退院または療養解除になっている(5月24日現在)。死亡者数は820人(5月24日現在)で死亡率は約5%と低い。医療体制を整え、入院患者向けに16,352床の病床を確保している(5月8日時点)。日本の人口は約1億2,000万人と多いにも関わらず、感染者数は16,550人だ。――なぜ日本は新型コロナウイルス感染症数が少ないのだろうか。
 その理由は、3つ考えられる。

 まず1つめは、気候だ。日本には春夏秋冬があり、1年の気温の変化も大きい。3月になって暖かくなり、桜が咲く頃になると、中国の黄河から風に乗って運ばれてくる黄砂が降りそそぐ。山からは杉花粉が飛び、花粉症アレルギーになる人も多い。
 雨が長く降る「菜種梅雨」で、空気中の浮遊物やウイルスは降った雨で流される可能性が強い。湿度が上がると、ウイルス感染が減るとわかっている。さらに気温が22℃を超えるくらい暖かくなると、反射熱で地温は40℃を超えることもある。40℃以上は、インフルエンザなど多くのウイルスが死滅する温度だ。

 2つめは、日本人の習慣だ。昔ながらの日本家屋は少なくなり、西洋式の家に住む人がほとんどだが、日本には土足で家の中に入る習慣がない。必ず、玄関で靴を脱ぐ。だから、土ぼこりやウイルス、くつ底の汚れを家に持って入りにくいのだ。
 人と会った時も握手やハグ、キスの習慣はない。日本人は綺麗好きで、トイレの後や食事の前に必ず手を洗う。握手など人との濃厚な接触を避け、手を清潔にする習慣や、毎日42℃前後の風呂に入り体を洗う習慣は、新型コロナウイルスに感染しにくい原因になるのではないか。

 3つめは、かつて日本で結核が流行っていたため、ほとんどの人が幼児や小学生の時にBCGなどの予防接種を受けていて、抗体があることだ。これは日本の医学の優れているところだ。新型コロナウイルス感染者数や死亡者数は、BCGワクチン接種と相関があり、BCGが新型コロナウイルスへの防御を与えている可能性があるという研究が米ニューヨーク工科大学から発表されている。ほぼ全員がBCG予防接種を受けている国は、いったいどのくらいたくさんあるだろうか。
 インフルエンザの予防接種率も他国に比べて高い。高齢者の死亡率が高いのは、BCG予防接種後に長い時間が経ち、効果が残っていないことも原因の1つである可能性がある。

日本発のコロナ対策が爆発的感染を防いだ

 マスコミや医学界は取り上げないが、爆発的に感染を広げないためには、上記3つの日本発の新型コロナウイルス感染症の対策が大切だと考えている。新型コロナウイルスとうまく付き合う方法を探り続ける社会の姿勢が、感染拡大を押さえ込んでいるのではないか。新型コロナウイルスにうまく対処するためには、文化、科学、医学、薬学と真摯に向き合うことが大切なポイントだ。薬はもちろんだが、食事や健康食品も健康に役立つものがたくさんある。

 もうすぐ冬になる南半球でも新型コロナウイルスが猛威をふるうだろうが、日本で感染者数が少ない3つの理由は、多くの国の参考になるのではないか。日本の2次感染対策が優れていることは、いずれ世界の多くの人々に知られるだろう。医療関係者や政府関係者の健闘をたたえ、新型コロナウイルスが早く世界で収まることを願う。

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