2024年11月22日( 金 )

【政界インサイダー情報】安倍政権の末期と長崎IRの末路

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 ここにきて、筆者が以前から予想していた、安倍一強政権?による"衆議院の解散"が、ほぼ現実化しそうになってきている。安倍政権は日々ますます追い込まれているため、近い内のどこかでなされよう?

 最近は、芸人、芸能人の不倫ばかりがバラエティ番組で面白おかしく報道されていたが、稀にみる夫婦愛•••?の河井克行・前法務大臣と案里・参議院議員夫妻の逮捕で激震が走り、夫妻は世間からいろいろと奇異の目で見られている。克行氏の妻案里さんへの愛が痛々しい!

 多分、来月初旬には、間違いなく婦唱夫随(本来は夫唱婦随)の夫婦両名とも起訴され、有罪の可能性が格段に高まることは必至である。これは"安倍一強政権"の内部崩壊を確実に意味するものであり、例の巨額な"政党交付金1億5,000万円(国民の税金)が与党自民党内をさらに激しく揺さぶることとなろう。筆者の予測(年末から来春)より早い段階での解散になる可能性が高い。

 これは、すべて、"裸の王様"安倍首相とその妻昭恵夫人への"婦唱夫随"の愛と同様の、この政権のそれを取り巻く忖度官邸官僚および忖度政治家の奢りから生じているものであり、一連の森友、加計、桜、近畿財務局の職員自殺、秋元議員逮捕、それに予想もしなかった世界的なコロナ感染拡散において危機対応能力のお粗末さが世間に露呈してしまった。根っこは同じであるが、しかし、よくここまでもったものだ!

 この終焉の訪れで、大阪IR以外の長崎IR計画も同様に終わりを迎える(和歌山IRも同様)。これも、国への申請締切日(2021年7月末)がいまなお変更されないなか、当初からの奇異な地方外しの"IR施設制限規制"に則り、無理強いしてつくられた机上のペーパープランであり、この忖度政権に惑わされた結果といえる。今冬から来春の公募RFPなどが成り立つ筈がない!

 当地行政の御用達アドバイザー社による作成の、年間集客予定数740万人(ハウステンボスの昨年実績は300万人以下)と5,000億円という分不相応な巨額な投資予定計画、これは正に"夢のまた夢"。これを誰が信じるのか?HISには無理でカジノ企業なら可能などということはあり得ない。また、この国にコロナ収束後の景気V字回復もU字もありえない!さらに中華系カジノ企業の認可もありえない!大変申し訳ないが、地政学的にみて、佐世保HTBにそれほどの集客能力を期待して、収益計画を立てるとは"神懸かり"的だ。

 筆者は、この国のIRプロジェクトが可能な地域は、採算がとれる東京中心の関東都市圏、大阪中心の関西都市圏、福岡中心の北部九州都市圏という、後背地人口を有する大都市圏のみであると、当初から力説してきた(名古屋中心の中部都市圏は文化が異なる)。

 安倍首相が海外からの"観光、観光客"と言い続けていたのは、ギャンブル依存症等の反対派と、それを煽る各マスコミの目をくらます為の"方便"であり、各候補地がそれに惑わされた結果である。事ここに至ってもまだ理解できないのか?

 JR九州の石原・元会長、九州でIRを実行するなら福岡市中心の北部九州都市圏にしか可能性はない。この残り日数の少ないチャンスをつかむため、JC福岡の若人諸君、頑張れ!!

【青木 義彦】

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