【スクープ】西日本新聞社の記者が社内不倫で懲戒解雇? 派閥抗争の余波か
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■宮崎出身の記者2人が社内不倫
「ブロック紙の雄」として知られ、最近では「あなたの特命取材班」企画をヒットさせた西日本新聞社で、所属する記者が「社内不倫」などを理由に懲戒解雇されたことがわかった。
解雇されたのは、47歳の男性記者「A」と女性記者「O」の2人。Aは宮崎市出身で、中央大学を卒業後に西日本新聞社に入社した。北九州市長に関する著作もあり、有能な記者として社内外でも知られる存在だった。
Oは、Aと同じ宮崎県の出身で、西日本新聞記者の肩書とともに実名でTwitterを開設していた。「事件事故取材をしてきました。やさしい日本語修行中!猫とお酒がすき。理不尽が大嫌い」などと自己紹介していた(同アカウントは削除されている)。
西日本新聞のHPでは、記者の署名入りで記事を掲載しているが、すでにAとOの単独署名記事は削除されている。削除された理由などは記載されていない。
■西日本新聞社を覆うアナクロニズム
倫理上の責任があるとはいえ、通常、社内不倫を理由に解雇されることはほとんどない。いったい2人の記者が解雇された裏にどんな事情があるのか。
データ・マックスではAとOのLINE通話の内容を入手した。内容は2016年9月から始まっており、2人がかなり深い関係を長期間に渡って結んでいたことをうかがわせる会話が続く。
注目したいのは、2018年に入ってからの2人の会話だ。セクハラに関する話題が多くなり、会社に対する愚痴や不満の言葉が露骨に並ぶようになる。じつはこの時期、西日本新聞の記者がセクハラで懲戒解雇され、毎日新聞が同年5月26日に「セクハラ 西日本新聞記者が同僚に 40代男性を懲戒処分」として記事にしていた。
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*西日、大濠花火やめるってよ西日本新聞関係者の話によると、18年のセクハラ事件の被害者こそ、今回懲戒解雇されたO記者だという。このセクハラ事件をめぐっては、Oとともに解雇されたAが「処分が甘い」と異議を申し立てており、そのためか「毎日新聞にリークしたのはAだ」という噂が社内で広がっていた。セクハラ事件で処分された記者は数々のスクープをものにするエース記者だったが、この処分で異動になり前途を断たれている。
その後、AとOのLINE通話の内容が明るみになり、毎日新聞へのリークとともに勤務実態と異なる行動をしていたことがわかって懲戒解雇処分を受けたとみられる。
▶ 西日本新聞関係者の話
「西日本新聞社には、社会部至上主義を漂わせる〈傍示(文昭/取締役編集局長)閥〉があり、Aも14年ごろまではそこに属して勢いがあった。そこを外されて仕事へのモチベーションが落ちたことと、さらにOと出会ったことで傍示閥への憎しみに変わっていき、彼女の世話をすることが自分の能力を示す手段になったようだ」「〈傍示閥〉は昭和そのもののアナクロニズム。記者は書いていられるうちはいいが、デスクになると出世くらいしかモチベーションがなくなる。上昇志向が強い人は人事に一喜一憂し、そこに派閥が絡んでくるので、優秀な人ほど早く辞める傾向がある」
「今回、『膿を出すために会社は公表すべきだ』と言っている社員も少なからずいます。令和の時代にかん口令は無理だということをわからないのは、新聞社として失格ではないか」
西日本新聞社は、AとOのLINE通話記録が流出したことを受け、29日に人事部長の松尾健児氏名義で「【重要】LINEトークのデータ削除について」というメールを全社員に送っている。
「今般、社内で発覚した不祥事は昨日、当該従業員の処分が発令されました。しかしながら、事の発端となったLINEトークのデータが、一部の会社パソコンや業務用スマホのなかにまだ残っていると思われます。」「会社は1週間後をめどに、社内ネットワークシステムを利用して所要の調査をします。その結果、当該データの残存や不審な操作記録が確認された場合は、個別に完全削除を指示します。」
慌てて「証拠隠滅」を図っていることがうかがえるメールだが、すでに西日本新聞内部の有志記者たちが、データ・マックスを含めた他のマスコミへの情報提供を始めている。
【特別取材班】
法人名
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