【IR福岡誘致特別連載5】僕の街にはアメリカがあった~候補地・西戸崎
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福岡・西戸崎へのIR(カジノを含む統合型シティリゾート)誘致活動に従事する井上準之助氏は、往年の西戸崎の住民と基地「キャンプハカタ」の米兵との交流の思い出を記憶に残したいという思いから、冊子『僕の街にはアメリカがあった SAITOZAKI FUN BOOK』を発行している。増刷分(計8,000部)も含めてほぼ完売してしまっているが、井上氏より資料をご提供いただいたので、紹介する。
雁ノ巣には第二次世界大戦前から日本海軍の基地があり、第二次世界大戦後、米国の基地となった。そのキャンプハカタが日本側に返還される1972年まで、西戸崎には多くの米兵が暮らしており、まちはアメリカのようであったという。
「僕たちはアメリカ人を『ハロー』と呼んでいた。」
冊子の冒頭はこのような記憶の振り返りから始まる。
「みんなバイクが大好きで自慢のバイクを乗り廻していた」
「スタンドバーの扉の向こうから、いつもアメリカのロックが聞こえてきた」
「街にはフォードやシボレーが走り、商店の看板は横文字だった」冊子には井上氏が米兵OBから提供してもらった写真が多く掲載されており、マリリン・モンローが54年に訪問したときの画像や、横文字看板の街並みの画像などが掲載されている。
基地がなくなり、まちの風景はアメリカがあったころから変貌しているものの、西戸崎および海の中道海浜公園には、当時の足跡がまだ残されている。近くに足を運ばれる際には、ぜひ西戸崎公民館に立ち寄ってモンローらの写真を鑑賞し、散策されてみてはいかがだろうか。今まで知らなかった福岡の歴史に触れることができるだろう。
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