2024年12月23日( 月 )

アスコットがSBIらから110億円を調達し、グローバル社を子会社化

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 アスコット(東証ジャスダック)は、SBIホールディングス(東証一部)および中国・平安グループから、約110億円を調達することを発表した。SBI HD、平安グループ子会社への第三者割当の方法で行われる。払込期日は12月18日。SBI HDは、アスコットが発行する株式の35.01%を保有することとなる。

 調達した資金使途は、30億円をTHE グローバル社(東証一部)の株式取得、30億円を同社への貸し付け、48億円を不動産開発に投じる予定。THE グローバル社はアスコットに第三者割当を行い、アスコットが同社の親会社(持株比率51.96%)となる。払込期日は12月21日。THE グローバル社は、2020年6月期に大幅赤字を計上したほか、継続企業の前提に関する重要な疑義が存在する状況となっていた。

 アスコットは「SBIグループの金融ノウハウを活用した不動産金融商品の組成等の証券化ビジネスや SBI グループが取引を有する投資家への不動産運用の提案などを通じて、当社グループが開発する物件の売却手法や顧客基盤が拡大することを期待している」という。SBI HDは、「アスコットが供給する不動産を通じて、将来的な金融事業対象資産の多様化や手法の拡充が図られることに期待をしている」という。

【永上 隼人】

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