2024年09月14日( 土 )

福岡空港 今期の最終赤字が224億円 商業施設の23年開業は見合わせか

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 福岡空港を運営する福岡国際空港(株)(福岡市)は11日、2021年3月期の連結最終損益が224億円の赤字になりそうだと発表した。旅客数は新型コロナウイルスの影響で7割減、赤字幅は前期から2.4倍に拡大。経費削減のため、従業員の冬のボーナスを大幅減額する方針を示した。

 2020年4~9月期の営業収益は前期比71%減の66億円。着陸料などの空港運営事業が32億円、ターミナルビルのテナント料などが34億円減ったことも要因と考えられる。83億円の売上を計上していた免税店(空港および市内)の売上はほぼゼロの状態となった。

 新型コロナウイルスの影響でホテルや商業の複合施設の開業が進まなかったこともあり、予定されていた23年4月には間に合わないと言われている。

 一方で、福岡空港の利用が多い中国・韓国からの入国が今月から可能になる予定だ。韓国や中国で新空港が開港したこともあり、福岡への需要は旺盛であるという。同社は従来の10倍となる1,000人分の待機場所を確保し、検疫強化を図っている。

【河原 多聞】

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