【高速道手抜き工事】自民党支部の真相究明会議に宮内副大臣が猛烈抗議 文書で「政治活動の妨害」
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中央自動車道の耐震補強工事をめぐる橋台のコンクリートに鉄筋が入っていなかった問題で、工事を請け負った宗像市の建設・運輸業者「大島産業」との癒着関係が取りざたされている、自民党の宮内秀樹・農水副大臣(二階派)。宮内副大臣が支部長を務める自民党・福岡4区の4地域支部は21日、古賀市で真相究明を求める合同会議を開いた。合同会議には4区内(宗像市、福津市、古賀市、糟屋郡)の各地域から、発起人の吉松源昭・福岡県議(県議会議長)のほかに井上正文県議(宗像市)、吉田健一朗県議(古賀市)、吉田浩一県議(福津市)らが参加した。
会議開催にあたって自民党福岡県連4区内4地域支部は17日、4人の県議を含む6人の連名で宮内大臣に対して会議への出席を求めていたが、宮内副大臣は文書で出席を「拒否」する意向を回答していた。
文書内で宮内副大臣は「国会でもすでにご説明しているとおり」「(疑惑について)私や事務所関係者が関与している事実は当然のことながら全くありません」「(週刊誌なども)具体的な関与があったとする報道はない」などと、疑惑への関与を全面否定した。
さらに、「私に一切相談することなく勝手に合同会議を設定していること自体容認できるものではありません」と、会議開催に抗議する姿勢を示し、「万が一、合同会議が開催され、それがマスコミなどで報道される場合は、貴殿らの合同会議開催は私の政治活動を妨害する行為であり、何らかの対応を考えざるをえません」と、強い表現で会議の中止を迫っていた。
合同会議で宮内副大臣の回答書が読み上げられると、吉田浩一県議が「集会の自由は憲法で保障された権利。地域支部の住民からも不安の声があがっている。支部長自らが説明するべき」と発言。さらに会場からは、「宗像市の業者がなぜ中央自動車道の工事を受注できたのか」「大島産業からの資金提供やパーティー券購入は本当になかったのか」など、宮内副大臣に直接説明を求める声があがり、会議は宮内副大臣に改めて説明を求めていくことを全会一致で決議した。
宮内副大臣の抗議にもかかわらず合同会議を強行したことについて、県政関係者は「次期総選挙で自民党支部が宮内氏を推すことはしないという決意表明に近い」と話す。「県連が独自候補を立てることになり、福岡5区に続いて自民党の分裂選挙になるだろう」(県政関係者)
【特別取材班】
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