東京都の新規感染者が1,591人に 成人の日を迎え2,000人突破も間近か

　東京都は本日、新型コロナウイルスの新規感染者が1,591人とこれまでで最多であったことを発表した（6日午後3時時点の速報値）。昨年12月31日の1,337人を上回っており、また1日の新規感染者が1,500人を超えるのは初めてだ。
　感染者数が増加していることに関しては、年末年始の人出の減少がそれほどではなかったこと、感染率の高い変異種の影響などが考えられる。

　新規感染者数は年末年始前後から毎日1,000人前後で推移してきたが、1500人に達したことにより、今後、さらに増え、近いうちに2,000人を突破数するのではないかとの不安を抱かせる。
　おりしも今週末には成人の日にともなう連休を迎える。首都圏では最近になって成人式の中止、または従来のように人が集まる方式では実施しないことを決めた自治体も出てきている。

　政府は昨年末に新規の外国人の入国禁止を決め、7日には東京および埼玉、千葉、神奈川3県に限定して緊急事態宣言を再度発出するとともに、gotoトラベル事業の停止の12日以降の継続を決めるものとみられているものの、今さらという感は否めず、地域を最少に絞っていることにも消極的な姿勢を感じざるをえない。今夏にオリンピックを開催するというのであれば、感染を抑え込むという本気の姿勢を国内外にみせて欲しいものだ。

【茅野　雅弘】