【現地レポート/東日本大震災から10年(4)】仙台市での追悼式
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今日(11日)、仙台市内に入ると、通りがかった商店街で「2時46分になったら黙祷をお願いします」というアナウンスが聞こえてきた。今日という日がこの地の人々にとって、いかに特別な日であるかを実感させられた。
仙台市が新田東総合運動場宮城野体育館で開催した追悼式は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入場者を遺族・招待客に制限し、勾当台公園市民広場に設置された大型ビジョンでの中継と、YouTubeでのライブ配信をあわせて行うかたちで進められた。
同公園で展示中のパネル展示「結〜消防・命のプロが見た東日本大震災」では、老若男女問わず多くの人が、震災当時に消防士が綴った手記をじっと見つめていた。展示を通して、命は何ものにも代えがたい尊いものであることが、胸に深く刺さった。皆も同様の思いで見つめていたのであろうか。
追悼式に先立ち、メッセージを読み上げる宮城県知事・村井嘉浩氏の姿が大型ビジョンに映し出された。村井氏は「現在も多くの支援をいただいており、感謝の念にたえない」と述べたうえで、元気で躍動する宮城を実感できるようにしたいとの強い決意を示した。追悼式には多くの人が集まり、黙祷を捧げた。
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