コロナ禍で百貨店の財務体質悪化 一段と厳しい井筒屋、山形屋、トキハ
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九州の主要百貨店6社の今期決算はコロナ禍の直撃で収益悪化を避けられない見通しで、自己資本比率の低い井筒屋、山形屋、トキハは財務体質が一段と悪化する。
これまでの会社側予想では最終損益が岩田屋三越15億4,000万円、井筒屋7億円、博多大丸10億9,700万円のそれぞれ赤字になる。非上場の鶴屋百貨店と山形屋、トキハは予想を明らかにしていないが、大幅減収で利益の悪化は免れない。
井筒屋の前期の純資産比率は16.1%だが、土地再評価益を除いた真水部分の自己資本比率は第3四半期末でわずか3.9%。7億円の赤字を計上すると自己資本は13億円弱に目減りし比率は2.5%に低下する。
山形屋の前期末の純資産比率は6.4%しかなく、通常なら要注意企業と見なされる。企業信用に影響しないのは鹿児島市天文館の本店など簿価の低い不動産を保有するためで、実勢価格との差額を純資産に組み入れれば純資産比率は高まる。
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