NTT都市開発がラウンドワン福岡天神店入居のビル取得

　福岡市中央区天神のアミューズメント施設・ラウンドワン福岡天神店の入居するビルが、2月26日に売却されていたことがわかった。
　取得したのは、NTT子会社・NTT都市開発（東京都千代田区）で、取得の理由について同社広報室は、「一定の収益基盤確保のため」と話してくれた。建替えの予定はないという。天神エリアでは収益確保につながる物件を取得していく構え。取得金額は「お答えできません」（同）というが、福岡の不動産業界からは「100億円前後で売買されたようだ」と聞かれた。売却したのは、パチンコ店を運営するユーコー（福岡県久留米市）の関連会社・ユーコーエステート（現・Helix Experience）。

　地上8階地下1階建の同ビルは、きらめき通りと天神サザン通りに面しており、一部は岩田屋本店とも隣接している。なお、同ビルと岩田屋本店に挟まれた天神サザン通りパルスは、昨年8月に不動産会社・村上ホールディングス（福岡市中央区）の関連会社から、宝石販売・ジェムキャッスルゆきざき（福岡市中央区）の会長ら個人へ売却されていた。

　NTT都市開発は、過去に天神地区で複数の大型ビル開発実績があり、2月には天神地区に隣接する今泉でホテル・ライフ天神福岡（131室）を完成させていた。また、ボウリング場・博多スターレーン跡地（福岡市博多区）では、オフィスビルの建築に着手するなど、デベロッパーとして福岡で存在感を高めている。

【永上　隼人】