パチンコ界の御三家が変わる
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パチンコホール大手3社といえば、遊技ファンは「マルハン」「ダイナム」「ガイア」の3社を思い浮かべるだろう。
売上高で見た場合、(株)マルハンは2020年3月期決算(個別)で1兆4,632億7,000万円。(株)ダイナムは20年3月期決算で6,657億5,600万円(貸玉収入)。そして、(株)ガイアは20年5月期決算で2,457億2,000万円。
この3社は、ながらくパチンコ界の“御三家”として君臨してきたが、現在進行形で閉店や事業譲渡による店舗再編が進むガイアは、マルハン、ダイナムに比べて存在感が希薄化していることは否めない。
ガイアが現状打破に試行錯誤する一方で、新たに御三家入りしそうな勢いを見せる企業がいる。「123」運営の(株)延田エンタープライズ。「キコーナ」運営のアンダーツリー(株)を筆頭とするアンダーツリーグループ、そして、「D’station」運営のNEXUS(株)を筆頭とするNEXUSグループの3社だ。
アンダーツリーグループとNEXUSグループはともに事業承継による拡大戦略が奏功し、業績を伸ばしている。アンダーツリーグループは20年9月期時点で売上高2,487億円。NEXUSグループは20年6月期時点で売上高2,672億700万円。コロナ禍の影響はあったものの、両社ともに売上高3,000億円突破は現実的なものとなってきている(アンダーツリーグループは19年9月期に一度3,000億円を突破している)。
延田エンタープライズは19年12月期の売上高が2,835億3,600万円。グループ企業6社の売上を合わせれば、延田グループとして売上高が3,000億円を上回っている可能性が高い。
遊技機への規制強化、屋内原則禁煙などと、大手同士の合併が噂されるほど、業界環境が絶えず変化を続けるなか、マルハン、ダイナムの牙城を崩すホールは現れるのか。今後も、業界動向が注目される。
<同業他社によるガイア評>
・「良い場所に出店しているため、ホール以外の活用方法も模索できるのが利点ではないでしょうか。店舗売却は案外スムーズに進むのでは」
・「いわゆる「IR汚職事件」などによる影響で、企業イメージは低下しているが、今も2,000億円超の売上を確保する力は残っている。今後は銀行次第だろう」
・「一時期の出店攻勢、特に一等地への1,000台規模の大型店出店には当時かなり驚かされました。決断までのあのスピード感は、ほかのホールには見られなかったものだと思います」【代 源太朗】
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