2024年11月23日( 土 )

自販機による医薬品販売の実証試験を認定~経産省・厚労省

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 経済産業省と厚生労働省は23日、自販機による医薬品販売の実証試験を認定したと発表した。大正製薬(株)が生産性向上特別措置法に基づく新技術等実証制度に申請し、認められた。一般用医薬品が購入しやすくなる環境を整備し、セルフメディケーションに対する意識向上を目的としている。

 実証試験は3カ月以内の期間限定。東京・品川駅構内のコンビニエンスストアに「OTC販売機」を設置して行う。対象とする医薬品は一般用医薬品のうち、副作用が中程度の「第2類医薬品」と副作用が穏やかな「第3類医薬品」。

 自販機による販売は、薬剤師または登録販売者の管理の下で行う。自販機には顔認証機能を付けて、同じ人が同一製品を連続して購入できないように制限する。実証試験で得られた情報は、実用化に向けた検証に活用される。

 新技術など実証制度はAIやIoTなどの革新的技術の実用化を検証し、得られたデータを用いて規制の見直しにつなげるというもの。「規制のサンドボックス制度」とも呼ばれる。

【木村 祐作】

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