2024年11月14日( 木 )

建設業界1-3月のM&A、10年で件数最多も金額伸びず~ストライク調べ

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 M&A仲介・ストライク(東証一部)は、1-3月の建設業界におけるM&A動向(※)を集計した。同期間のM&A発表件数は17件で、1-3月としては2012年以降の10年間では19年(9件)を上回り、過去最多となった。
※:適時開示ベース、グループ内再編は除く

 取引金額は66億6,700万円で、1-3月としては2012年以降の10年間では5番目の規模になった。100億円超の大型案件がなかったこと、金額を公表したのが4件にとどまったことなどから、件数ほどには伸びなかった。

 金額のトップはオーテックが、アサヒホールディングス傘下で放射冷暖房システムの設計・施工を手がけるインターセントラル(東京都中央区)の子会社化を決めた案件で、取得金額は35億7,600万円。オーテックは空調自動制御システムの設計・施工の「環境システム事業」と、管工機材と住宅設備機器を販売する「管工機材事業」を両輪とするが、いずれの部門でも相乗効果が見込めると判断した。インターセントラルは放射熱を利用した放射冷暖房システムや電気暖房機器を製造、販売しており、ビルのエントランスや病院、空港、図書館などで採用実績を積んできた。

 2番目は、東京エネシスが日立プラントコンストラクション(東京都豊島区)から火力発電に関連する事業の一部(売上高約122億円)を取得することを決めた案件で、取得金額は22億~28億円。

 3番目は、ウィルが富裕層向け高価格帯リフォームを主事業とする全額出資子会社の遊(神戸市)の全株式を、住宅・店舗内装工事のアートリフォーム(大阪府吹田市)に譲渡することを決めた案件で、譲渡金額は1億5,000万円。このほかに1億円台の案件が1件、金額非公表が12件、合併が1件あった。

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