【再掲】2050年代を見据えた福岡のグランドデザイン構想(30)~新福岡空港島(案)の配置による高さ制限の緩和
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C&C21研究会 理事 下川 弘 氏
これまでの検討内容を踏まえて新空港島を配置すると、下の図のようになる。
新空港島を中心として、「水平表面」と呼ばれる半径4km・高さ45mの範囲は、玄界灘のなかに納まる。また、「円錐表面」と呼ばれる半径16.5km・高さ295mのラインは、福岡ICから博多駅、六本松、福重、今宿、九大キャンパスなどを結ぶ円周となる。
さらに、飛行機の滑走路への直線進入航路に当たる進入表面(高さ60m制限)は、玄界灘のなかにあり、延長進入表面(高さ300m)は現空港国内線ターミナルから平尾あたりを結んだ直線となる。
つまり、現在の「天神ビッグバン」や「博多コネクティッド」による高さ制限緩和とは比べ物にならないほど、福岡市中心部全体の高さ制限が緩和されるということである。
(つづく)
<プロフィール>
下川 弘(しもかわ・ひろし)
1961年生まれ、福岡県出身。熊本大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程を修了後、87年4月に(株)間組(現・(株)安藤・間)に入社。建築設計第一部や技術本部、総合企画本部企画部などを経て、99年1月には九州支店営業部に配属。その後、建築営業本部やベトナム現地法人、本社土木事業本部営業部長などを経て、2020年9月から九州支店建築営業部営業部長を務める。社外では99年9月からC&C21研究会事務局長(21年8月から理事)を務めるほか、体験活動協会FEA理事、(一社)日本プロジェクト産業協議会の国土・未来プロジェクト研究会幹事、(一社)防災教育指導協会顧問など数々の要職に就いている。関連キーワード
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