【山口FG吉村猛氏 事実上の解任】内部の告発(1)
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6月25日、山口フィナンシャルグループ(下関市)は吉村猛代表取締役会長兼CEOの事実上の解任と椋梨敬介代表取締役社長のCEO就任を発表。今回の同社人事は、社内に激震をもたらしている。
同日から現在まで社内で囁かれている声について、同社関係者に聞いた。同社本部消息通
私が現在も勤務している後輩から聞くところ、吉村解任は全体として歓迎ムードです。一方で急なことだったので、戸惑い、疑心暗鬼になっているようです。また、次の権力者が誰になるのかを、探り始めた管理職も見受けられるとのこと。あるいは、自分も巻き添えで報復されるのではないかと怯えている管理職も…本当に山口フィナンシャルグループとその傘下は、腐った組織ですね。山口FGには「地域の皆さまに支えられている金融機関」という自覚が欠落しております。OBとして情けない限りです。
若手社員は、単純に喜んでいる者がいる一方で、根本的な問題が解決したわけではないと冷静に考えている者も存在します。当社にもまだ少しの光があります。
振り返ると吉村だけの問題ではなく、吉村の専横を産んだ田中耕三時代からの土壌があるわけですから、根は相当に深いと思います。管理職連中を見ていると、正常になるにはまだまだ時間がかかるようです。
同社本部関係者A
社内は全体的に歓迎ムードです。ただ、すべての問題が解決したわけではありません。
田中耕三時代からの、山口銀行の悪しき企業文化が続いていることを、世間に晒してしまいました。「社内調査をやる」と宣言しているものの、例の第一生命事件の関与も総括できていないのに、本当にできるのでしょうか?吉村に責任を押し付けるだけでは、また同じような問題を起こすでしょうね。今はお祭り騒ぎで解放感に浸っていますが、誰も先のことまで考えていないように感じますね。
本部は盛り上がっているものの、さめた目で様子をうかがっている執行役員や中間管理職も多いです。社内では当事者意識がなく、周囲に流されるだけの連中が、田中や吉村猛を産んだのだろうと思います。執行役員のほとんどが、吉村に抜擢された連中ばかりです。無能な本部の管理職を営業店と入れ替えないと、企業カルチャーはいつまで経っても、変わらないです。
同社本部関係者B
椋梨と福田(取締役監査等委員)が記者会見に出ていましたね。彼らが真のガバナンス機能は発揮していたら、吉村のやりたい放題にはなっていなかったです。今まで苦言を呈することもせずに吉村をアシストしていながら、今になって問題があったから解任したと言われても納得いかないでしょう。「椋梨と福田も戦犯でしょう」と言いたいです。
当社は現在、若手や異業種からの転職者の退職が相次いでおります。「せっかくプロフェッショナルを招いても見限られてしまう」と嘆いている同行役員がいます。これは吉村だけの問題ではないです。
人材流出の原因をしっかり検証しないと近隣の他行に対抗するなんて夢のまた夢です。福岡銀行は自前でネット銀行を立ち上げ運営しております。広島銀行は、投資信託や保険の販売を強化しています。一方で当社は迷走しているのです。両翼作戦というと格好はいいですが、両方の翼とも、もぎ取られようとしております。自戒をこめていうと、役員も一般行員もその意識が薄すぎるのです。
(つづく)
【特別取材班】
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