2024年11月21日( 木 )

消費者庁、新型コロナ予防うたう健康食品49商品の表示改善要請

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 消費者庁は25日、新型コロナウイルス感染症の予防効果をうたって、インターネット上で販売されていた健康食品49商品について、販売する43事業者に対し、表示の改善を要請したと発表した。同時に一般消費者へ向けて、SNSを通じて注意喚起を行った。

 新型コロナ予防をうたう健康食品の監視は今回で5回目。今年4月から6月初旬までの期間、ネット上の広告・表示を監視した結果、「ビタミンDでコロナ予防、○○サプリがお勧め!」「柿渋でコロナ無害化 ○○大学が発表」「チャーガ茶、コロナに負けない抗酸化作用で免疫アップ、アガリクスの23倍の抗酸化作用」などの表示が見つかった。

 消費者庁では、(1)新型コロナの特性がまだ明らかになっていない、(2)民間施設で新型コロナの試験実施は困難、(2)大学などの研究結果は試験管内の試験によるもの――と説明。健康食品による予防効果は客観性に欠けることから、49商品の広告・表示は景品表示法や健康増進法に違反する可能性が高いとしている。

 取材に対し、消費者庁の担当官は「今回の監視では『柿渋』『チャーガ』などが目立っていた。また、大学などの研究機関の成果(試験管内で行う試験)を引用しているケースが多かった」(表示対策課)と話している。

【木村 祐作】

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