2024年11月23日( 土 )

【中小企業支援】佐銀と佐銀キャピタル 事業承継支援のブリッジファンド設立

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 佐賀銀行と子会社「佐銀キャピタル&コンサルティング」は、佐賀、福岡、長崎3県の事業承継に悩んでいる中小企業支援を目的に「佐銀ブリッジ投資事業有限責任組合」(愛称・さぎんブリッジファンド)を設立した。

 ファンド規模は10億円。6月21付で組成した。存続期間は30年12月31日まで。佐賀銀行が事業承継支援に的を絞ったファンドを組成するのは初めて。同行営業統括本部は「ニーズを睨みながら、ファンド規模の拡大も検討したい」としている。

 中小企業の事業承継(会社存続)は同族承継が一般的だったが、少子高齢化の深刻化にともない、承継スタイルが多様化。社員や社外人材の公募といった従来になかった承継方法を模索する企業が増えており、同行の取引先も例外ではない。

 「さぎんブリッジファンド」が取引先の株式を一時的に取得、保有する間に、取引先は事業承継の最善の方法を選択。決まった後、承継者に株式を譲渡する。株式を一時保有する期間について、「事業承継の糸口が見つかるまでの間を想定しており、具体的な期間は定めていない」(同行営業統括本部)という。

 また株式の一時取得と併せて、その会社に対して人材派遣やコンサルティングといった経営に直接関与する支援も手がける。

【南里 秀之】

関連記事