2024年12月22日( 日 )

【菅独裁政権に学ぶ(3)】2021年8月、東京オリンピックによって「日本沈没」が明らかとなる

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日本の「劣化・沈没」を世界へ宣言

 スガ親分!昨日の夜は「日本一の政治権力を握っても虚しいもの。本当に身内も含めて誰もが敵になる」と地団駄を踏み、悔しい思いで眠れぬ一夜を過ごしたことでしょう。

 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は22日、開閉会式の「ショーディレクター」を務める小林賢太郎氏の解任を発表した。原因は過去に「ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)」を揶揄したことが判明したからだという。開会式前日に「首切り」とは恐れ入った。「お粗末の極み」状態である。

 開会式を巡っては、楽曲制作担当だった小山田圭吾氏が過去のいじめ発覚で辞任した。こうなると組織委員会の人選に対する批判と不信が高まってくる。結論は「すべてが丸投げ!」ということである。したがって「丸投げ開会式」においても日本の劣化が証明されるかもしれない。スガ親分!小林氏の件での「チクリ」を精査してみては。親分への当てつけかもしれないよ。

 スガ親分!貴方の頭ごなしの強権的な命令に不服従して、通り一遍で指示をこなす連中が大半であることを今頃、知ったということではないかな。

 1964年の東京オリンピック開催は、戦後復興を宣言する大会となり、日本の大躍進の起点となった。親分もこの祭典には感動したそうだね。ところが2021年の東京オリンピックは、世界に日本の劣化を公然と露呈し、「沈没の道」を突き進む契機になりそうな雲行きだ。親分は東京五輪開催時の日本国総理大臣として歴史に記されることであろう。     

スガ親分よりも恐ろしい親分がいた 

 スガ親分は驚いた、いや驚愕したことであろう。日本国総理大臣=スガ親分よりも強大な権力の存在を知り、愕然としたのではないか。それはトヨタ社長・豊田章男氏である。豊田氏は「東京オリンピックに関するテレビCMを国内では放送しない」と宣言した。加えること「開会式には欠席する」と公言。スガ親分!貴方にとって豊田社長は「フザケタ奴だ!」と怒るだけで、「どうしてこういう選択をしたのか」という理由を探らなかったでしょう。親分の「人生過程」からは考えも及ばないでしょうが…。

 民間企業は常にお客さんの目を意識している。国民の約3分の2はオリンピック開催に反対の意を示している。国民の多くはトヨタのお客さんである。

 「お客さんが嫌がることをすれば、お客さんを敵に回すことになり『商売あがったり』となる」というのが民間企業経営者の行動規範である。だからこそ「世界のトヨタ」の社長といえども、その行動規範に則っただけである。味の素などが開会式への不参加を表明した。それをきっかけに雪崩を打ってスポンサー企業、日本商工会議所会頭など経済団体の代表たちも同様の動きを示した。

 ただ豊田社長に「回れ右」で追随したのではない。「コロナ感染で国民が悪戦苦闘している中でオリンピック開催ではなかろう」と考えているお客さんの心中を慮った行動で、「お客さんを敵に回したら会社が潰れてしまう」というリスクヘッジの姿勢が明確なのである。

 スガ親分!貴方は結構なお身分ですね。納税者・国民は「従順な連中」なので、「東京オリンピックの赤字補填を税金で行っても黙認してくれる」と舐め切っているのでしょう。

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