東京都、健康食品2製品から医薬品成分を検出

　東京都は28日、都内で販売されていた健康食品の成分を検査した結果、2製品から医薬品成分が検出されたと発表した。

　2製品は「BBX Premium DIETARY SUPPLEMENT PRODUCT」（販売者：Gems Food & Drink社）と「魔力繊姿茶（魔力茶）」（同：（有）ヴィ・アイ・エヌ・コーポレーション）。

　粒タイプの「BBX Premium DIETARY SUPPLEMENT PRODUCT」については、1粒から医薬品成分のクロトリマゾール2.9mgを検出。クロトリマゾールは真菌症治療薬の有効成分。嘔気や嘔吐などの副作用がある。

　「魔力繊姿茶（魔力茶）」はティーバッグ製品で、茶葉にセンナ葉が含まれていた。センナの茎は食品に使用できるが、葉は医薬品にしか使用できない。センナ葉は便秘症治療薬の成分であるセンノシドA、Bを含有。副作用として発疹・脱水・血圧低下などが報告されている。

　都は、2製品の販売が医薬品医療機器等法（薬機法）に違反すると判断。「BBX Premium DIETARY SUPPLEMENT PRODUCT」の販売業者に対し、販売中止と製品の自主回収を指示した。「魔力繊姿茶（魔力茶）」については、輸入販売者を所管する神奈川県川崎市に対応を依頼した。

【木村祐作】