みんなの銀行、2つの「パートナー支店」開設　BaaSの一環

　ふくおかフィナンシャルグループ（FFG）傘下のネット専業銀行「みんなの銀行」（福岡市）は、金融を通じた価値共創BaaS（バンキング・アズ・ア・サービス）の一環として「パートナー支店」制を導入し、2つの支店を開設した。口座開設者はこれまで世界の橋にちなむ7つの支店から選んでいたが、希望すればパートナー支店でも口座を開ける。

　「パートナー支店」の第1弾は9月30日開設の「ピクシブ支店」。会員制ウェブサイト「pixiv（ピクシブ）」を経営するピクシブ（株）（東京都渋谷区）のクリエーターや社員、ファンを意識し、スマホ画面のバーチャルデビットカードに人気クリエーターのイラストを使うなど“ピクシブワールド”を演出する。

　第2弾は10月2日に開設した「テンプスタッフ支店」。大手人材派遣会社パーソルテンプスタッフ（株）（東京都渋谷区）の社員や同社の登録派遣スタッフなどを口座開設者として念頭に置く。

　2つの支店とも利用対象者はオリジナル支店7店と同様、日本国籍を持つ15歳以上の個人で国内在住者に限り、口座開設に制限は設けていない。

　その一方で、「ピクシブ支店」はピクシブのSNSに投稿するクリエーターやファンが楽しみながら便利に使えるサービス、「テンプスタッフ支店」は同社の派遣スタッフとして働く人たち向けのサービスをそれぞれ提供し、オリジナル支店との差別化を図る。

　同行は、国内初のデジタル銀行として5月28日開業。スマホに取り込んだアプリから24時間・365日、いつでも口座を開設できる。

【南里　秀之】