次世代の若者たちと心を1つに 新たな挑戦で持続可能な社会をつくる
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コンダクト(株) 代表取締役 和田 克之 氏
産学連携を通じた社会貢献活動に尽力
九州一円で不動産の開発・販売・仲介を手がけるコンダクト(株)。ウィークリーマンションの運営やSPC(特別目的会社)活用による不動産開発など、いくつもの先駆的事業で地元の不動産業界を牽引してきた実力派企業である。同社はISO9001、ISO14001、Pマークの3規格を同時に取得し、中小企業向け信用格付けで業界初となる「a」を2年連続取得するなど、これまで高い評価を得ており、近年はCSR(企業の社会的責任)をテーマに、サスティナブル経営にも注力している。
たとえば産学連携による社会貢献に注力している。2020年4月から梅光学院大学(山口県下関市)と共同で課題解決型学習(PBL)を実施、学生たちの提案を、同年9月完成の9階建てワンルームマンション「コンダクトレジデンス戸畑」に取り入れた。現在は「コンダクトレジデンス小倉」(22年完成予定)を対象としたPBLが進行中とのこと。このほかにも、九州大学大学院との共同研究による大分市の「新・京が丘」のデザイン監修や、北九州市立大学および九州工業大学とそれぞれ共同で行った公募型プロポーザル参加など、産学連携の取り組みを積極的に続けている。
寄付型私募債や職場環境整備で高い評価
同社はまた、西日本シティ銀行、北九州銀行を引受先とする寄付型私募債の発行を通じて福岡市、北九州市、下関市の小学校や大学などに図書などを寄贈し、将来を担う若者たちの学びを応援する活動を行ってきた。西日本シティ銀行の「地域応援私募債『つなぐココロ』」では、私募債発行企業のSDGsに対する取り組み状況を調査し「SDGs認定証」を発行しているが、同社は「すべての人に健康と福祉を」「質の高い教育をみんなに」「働きがいも経済成長も」「住み続けられるまちづくりを」「つくる責任 つかう責任」の5項目で認定を受けている。
「まだSDGsという言葉さえなかった時代から、私たちは同様の取り組みを行ってきました。寄付型私募債に関しては、西日本シティ銀行、北九州銀行等とこれまでに6回発行してきたんです。当社ぐらいの規模の会社で、SDGsにこれほど早い段階から力を入れてきた会社は少ないのではないでしょうか」(和田代表)。実際、同業他社に先駆けて週休2日を導入、サービス残業を禁止するなど、常に社内環境の向上に努めてきた同社である。働きやすい職場環境づくりを積極的に推進していることを北九州市から評価され、09年に「ワーク・ライフ・バランス表彰」の奨励賞を受賞。13年には、北九州市民の健康向上に寄与する企業や地域・団体を表彰する「第1回北九州市健康づくり活動表彰」の市長賞を受賞した。
「常に進化し、困難に好んで挑戦し、『他と違う』不動産会社として次の一手を模索する」と語る和田代表。今後も新しいことに積極的に挑戦しながら、社会の持続可能性の向上に大きな役割をはたすことは間違いない。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:和田 克之
所在地:北九州市小倉北区浅野2-17-38
設 立:1994年11月
資本金:4億6,713万円
TEL:093-513-3338
URL:https://www.e-conduct.co.jp
<プロフィール>
和田 克之(わだ かつゆき)
下関市出身。九州大学大学院修了、修士(感性学)、北九州市立大学大学院修了、経営学修士(MBA)。九州・アジア経営塾(KAIL)卒塾。趣味はクレー射撃、狩猟、馬術、ヨット、ダイビング、スキー、茶道。保有資格は建築士、経営士。関連キーワード
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