【衆院選2021】福岡県内の注目選挙区/最新情勢 5区・栗原氏は比例単独か
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14日午後、岸田文雄内閣が衆議院を解散した。日程は「19日公示、31日投開票」。解散から投票まで17日間という“戦後最短”超短期決戦を制するべく、各候補者が疾(はし)り出している。福岡県内の注目選挙区をピックアップする。
福岡1区(福岡市東区、博多区/有権者数約45万人)
自由民主党・現職の井上貴博氏(59)に挑むのは、立憲民主党・新人の坪田すすむ氏(37)と日本共産党・新人の木村拓史(35)、前回は立憲から立った元職の山本剛正氏は日本維新の会から。坪田氏は筑紫丘高校から早稲田大学に進んだラガーマン。井上氏が優位。
福岡2区(福岡市中央区、南区の一部、城南区の一部/有権者数約44.7万人)
自民・現職の鬼木誠氏(48)と立憲・現職の稲富修二氏(51)の戦い。維新から新開崇司氏(50)。共産党が候補者を立てなかったため事実上の与野党一騎打ちの構図が実現した。稲富氏は2017年の前回選挙で希望の党から立って深夜の復活当選。週刊誌報道などで一時減速するも、現状は「稲富・リード、鬼木・懸命に追う」展開。
福岡5区(福岡市南区の一部、筑紫野市、春日市、大野城市、太宰府市、朝倉市、那珂川市、朝倉郡/有権者数約45.5万人)
自民・現職の原田義昭氏(77)と立憲・堤かなめ氏(60)、さらに自民党・元県議会議長の栗原渉氏(56)の3人が立つ。共産党は野党共闘で堤氏支援に。堤氏は比例で復活当選の可能性も。
自民の分裂選挙になることが予想されたが、党本部による土壇場の調整で栗原渉氏は比例九州にまわるとみられている。15日に原田氏の公認が発表される見通し。栗原氏は無所属でも小選挙区での勝利を目指していたが、データ・マックスによるヤミ献金疑惑などで失速し、党本部も「栗原(公認)はない」と断言。自民公認が完全になくなったことで比例区にまわる可能性大。今後は名簿順位が焦点。
福岡8区(直方市、飯塚市、嘉麻市、中間市、宮若市、遠賀郡、鞍手郡、嘉穂郡/有権者数約35.3万人)
14回目の当選を目指す自民党の麻生太郎氏(81)に、れいわ新選組から前参院議員の大島九州男(くすお)氏(60)が挑む。“麻生帝国”の牙城にどれだけ迫れるか。大島氏は比例九州との重複立候補。れいわは比例九州での議席獲得を狙う。共産党からは河野祥子氏(41)。
福岡9区(北九州市若松区、八幡東区、八幡西区、戸畑区/有権者数約38.4万人)
前回、希望の党から立った緒方林太郎氏(48)は民進党(当時)の元県連代表で、「小池劇場」の排除発言に巻き込まれるかたちで失速して惜敗。浪人中は朝夕の辻立ちを欠かさぬ原点回帰で国政復帰を狙う。自民・現職の三原朝彦氏(74)は目立った実績がなく、データ・マックスが伝えた元事務所顧問による詐欺騒動などでも失速。共産党は前職の真島省三(58)氏。現状は「緒方・先行、三原・追う」展開。
福岡10区(北九州市門司区、小倉北区、小倉南区/有権者数約41万人)
前回選挙では自民の山本幸三氏(73)が希望の党(当時)の城井崇氏(立憲/48)を7千票差でかわして当選。城井氏と共産党の田村貴昭氏(60)の2人も比例復活をはたし、小選挙区で出馬した3人ともに当選した。現状は「城井・リード、山本・伸び悩む」。維新から西田主税氏(59)。
【特別取材班】
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