「みどり輝くふるさと筑紫野」へ 市民協働で進めるまちづくり
-
筑紫野市長 藤田 陽三 氏
豊かな自然との共生を図り 良好な環境を次世代に
福岡都市圏南部に位置する筑紫野市。同市は古くから交通の要衝として栄え、良好な交通アクセスで物流拠点としての存在感を示す一方で、豊かな自然環境に恵まれ、10万人超の人口を擁する良好なベッドタウンとしても発展を遂げてきた。
その筑紫野市では、豊かな自然との共生を図り、良好な環境を次世代に引き継いでいくために、2021年3月に「第三次筑紫野市環境基本計画」を策定。現在、SDGsにも資するさまざまな取り組みを市民協働で進めている。主な施策は、大別すると「豊かな自然と生物多様性の保全」「廃棄物の減量と適正処理を推進」「地球温暖化対策と気候変動適応策を推進」「良好な生活環境を形成」の4つ。すべての施策は市民や市民団体、事業者などとの協働を基盤として推進していくものだが、とくに「自然とのふれあう場の提供」「ゴミの減量とリサイクルの推進」「省エネ・再エネの促進、気候変動への適応」の3つの取り組みについては、市民協働をポイントに進めているところだ。
心地良く住みよい まちづくりのために
たとえば、「ゴミ減量の推進」では、ゴミそのものの排出抑制だけでなく、ゴミを正しく分別してリサイクルしていく視点も欠かせない。そのためには市民や事業者の意識的な行動が必要不可欠となるが、同市では家庭や事業者で取り入れやすい取り組みを啓発していくことで、ゴミの減量とリサイクル率向上につなげていきたい考えだ。
また、地球温暖化などの世界的な気候変動の原因となる二酸化炭素の排出量削減のためには、市民や事業者のそれぞれが、省エネルギーや再生可能エネルギーの導入をさらに進めていく必要がある。筑紫野市では、2030年度における二酸化炭素排出量を13年度比で24%削減することを目標として掲げているが、二酸化炭素の排出を抑制する「緩和策」だけでなく、将来起こり得る気候変動の影響を低減・回避するための「適応策」との両輪で、気候変動への対応を行っていきたい考えだ。
これらのほかにも同市では、自然と共生した循環型社会や低炭素社会、そして心地良く住みよいまちづくりのために、さまざまな取り組みを進めている。
「本市の豊かな自然環境を守り、未来に継承していくことは、SDGsの観点からも非常に重要なことだと考えています。今後、目指す環境像『みんなでつくる みどり輝くふるさと筑紫野』の実現に向けて、市民や事業者の皆さまと一丸となって取り組んでまいります」(藤田市長)。
<プロフィール>
藤田 陽三(ふじた ようぞう)
1942年2月生まれ、修猷館高等学校卒業。左官業に従事。87年5月から筑紫野市議会議員を2期、91年11月から福岡県議会議員を5期務めたほか、途中、2005年2月から07年4月にかけては福岡県議会第57代議長という要職も経験している。11年2月に筑紫野市長に初当選し、現在3期目。関連キーワード
関連記事
2024年11月28日 12:102024年11月20日 12:302024年11月11日 13:002024年11月27日 11:302024年11月26日 15:302024年11月22日 15:302024年11月18日 18:02
最近の人気記事
まちかど風景
- 優良企業を集めた求人サイト
-
Premium Search 求人を探す