参議院選挙は、20日の投票日まで残り3日となった。自民党は選挙区・比例区いずれも苦戦を強いられており、獲得するのは30議席台にとどまるものとみられる。
公明党は3人以上の複数区に7人の候補を擁立したが、福岡など各地で当選圏内ぎりぎりの戦いとなっており、比例区においても厳しい情勢にある。改選議席の14を大きく下回る可能性が高い。
自民・公明両党の非改選議席は75議席で、与党側は50議席を確保できれば、参議院の過半数を押さえることができるが、各種情勢調査などによれば、過半数に必要な50議席を獲得できない可能性が高まっている。
非改選も合わせた現有勢力は、自民党が114、公明党27、立憲民主党38、日本維新の会17、国民民主党9、共産党11、れいわ新選組5、参政党2、社民党2、NHK党2、無所属12である。
このうちの改選議席は自民党52、公明党14、立憲民主党22、日本維新の会5、国民民主党4、共産党7、れいわ新選組2、参政党・社民党・NHK党がそれぞれ1、無所属7となっている。
今回の参院選は125議席をめぐる争いだが、選挙区(75議席)に350人、比例区(50議席)に172人の522人が立候補しており、各地で熾烈な戦いが展開されている。福岡県選挙区では、改選定数3に対し、13人の国政政党・政治団体の候補者が立候補し、激戦となっており、これまで「指定席」とされた自民・立憲・公明に対し、新興勢力の参政党や、国民民主党が追い上げを見せている。
昨秋の衆院選で、自民・公明両党は少数与党となっており、今回の参議院でも過半数を失えば、石破茂首相の退陣も含め、政局が大きく変動する可能性もある。20日までの投票動向に注目が集まる。
【近藤将勝】
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