2024年11月13日( 水 )

(株)建商 総合電商との資本関係解消

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

 (株)総合電商(東京都中央区)の100%子会社として設立された(株)建商が、11月に総合電商との資本関係を解消していたたことが判明した。総合電商が12月8日に事業停止したことで建商への問い合わせが増加していたが、建商は本業への影響は軽微なことを明らかにし、従来通りに事業を継続する方針を打ち出している。

総合電商の福岡支店を分離し設立

 建商は2019年、総合電商の100%出資会社として設立された。飲食店や量販店、物流施設工事のほか、総合電商からの受注も含めて電気設備工事などを手がけてきた。業界では後発ながら田中智之代表取締役の業界経験を基に、実質的には設立1期目の20年5月期に19億4,542万円の売上高を計上、21年5月期も17億4,841万円の売上高を計上していた。

資本関係解消済を公表

 こうしたなかで、総合電商が破綻。今後の動向が注目されていた。この件につい建商担当者は、(1)設立当初から建商と総合電商の資金繰りはそれぞれが独自で行っていること。(2)総合電商が保有していた建商の株式は今年11月3日に全株を建商代表の田中氏が取得済で、以後総合電商との資本関係はないこと。(3)建商が総合電商へ債権を有し債権額を精査中であるが、両社の過去の取引実績は月間最大100万円程度であり、債権額も同程度とみられること、を明らかにしており、今後も従来通り事業を継続する方針を打ち出している。

 なお、建商取締役を務めていた総合電商元代表取締役は12月4日付で解任され、建商と総合電商との人的関係も解消されている。

【鹿島 譲二】


<COMPANY INFORMATION>
代表:田中 智之
所在地:福岡市博多区下川端町1-1
設 立:2019年1月
資本金:4,000万円
業 種:建築工事ほか

関連記事