環境保全のさまざまな取り組みを進め、ときを紡ぎ、躍動するまち・宗像へ
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宗像市長 伊豆 美沙子 氏
世界遺産を擁するSDGs未来都市として
福岡都市圏と北九州都市圏のほぼ中間に位置し、かつての高度成長期には両エリアのベッドタウンとしての発展を遂げてきた宗像市。2017年7月には「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が世界遺産に登録され、世界的にも注目を集める「世界遺産CITY」となった。
その宗像市では、世界遺産をはじめとする自然や歴史、文化、住環境、コミュニティなどの優れた地域資源を活用し、まちなか再生および地域活性化を図ることで、環境保全と賑わいの創出の好循環を生み出し、多様な世代が生き生きと暮らせる持続可能な社会の形成に向けての取り組みを実施。20年7月には内閣府から「SDGs未来都市」に選定された。その後に策定した「SDGs未来都市計画」では、2030年のあるべき姿を「ときを紡ぎ 躍動するまち」とし、その実現に向けて「賑わいのあるまちづくり」「元気をはぐくむまちづくり」「調和のとれたまちづくり」「みんなで取り組むまちづくり」を進めていくとしている。
宗像市長・伊豆美沙子氏は、「先人たちから託された資源を守り、活かし、後世まで引き継いでいく、そんなサスティナブルな営みを実践し、世界中へメッセージを発信することが、世界遺産のまち・宗像に住む私たちの使命だと考えています」と決意を語る。
2050年を目途に二酸化炭素排出量を実質ゼロへ
伊豆市長はさらに、同市で21年10月に開催された「第8回 宗像国際環境会議」の初日、「ゼロカーボンシティ宣言」を表明。2050年を目途に同市における二酸化炭素排出量を実質ゼロにしていく方針を明らかにした。市民や事業者など、宗像市に関わるすべての人と一丸となって取り組んでいくことで環境に対する意識を変え、これまでのライフスタイルに少しずつ変革をもたらして、ゼロカーボンシティの実現につなげたい考えだ。
「次の世代、さらにその先々の未来の人々の生活を守るためにも、温暖化対策ははたすべき使命です。本市も国際社会の一員として、そして世界遺産CITYとして、市民の皆さんの共感を得ながらこの課題に取り組んでいく必要があると考え、今回『ゼロカーボンシティ宣言』を表明しました。今後も、本市のさまざまな取り組みに共感していただける『共感人口』の拡大に努めながら、『Save the Sea』を合言葉にした環境保全活動の輪を広げ、皆に『住み続けたい』と思ってもらえる宗像市の実現を目指していきます」(伊豆市長)。
<プロフィール>
伊豆 美沙子 (いず みさこ)
宗像市出身。宗像高校および京都女子大学国文学科を卒業後、会社員を経て家業の酒造業に従事。そのほか、ラジオパーソナリティーや福岡大学非常勤講師など、幅広い活動を行う。2011年4月から福岡県議会議員を2期務めた後、18年5月に宗像市長に就任。福岡県内初の女性市長として注目された。関連キーワード
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