「インベスト・コリア・ウィーク2021」を開催 投資先としての韓国の魅力をアピール（前）

半導体、次世代自動車、バイオ産業への投資を強化

　韓国政府（産業通商資源部）とKOTRAは11月3～5日、「インベスト・コリア・ウィーク2021」（以下、IKW2021）のフォーラムを開催した。海外の投資家に向けて、投資先としての韓国の魅力などをアピールする場であり、今回で17回目を数える。IKW2021のスローガンは「Investing in Innovative & Sustainable Korea」、韓国では知識産業を中心にイノベーションが進んでおり、産業基盤と競争力が強固であると訴えた。韓国企業約150社、韓国に投資する外資企業関係者および投資家の約100社が参加した。例年は海外から韓国に投資家などの関係者を招いていたが、昨年に引き続きオンラインでの開催となった。

　初日の3日には、文在寅（ムン・ジェイン）大統領が韓国の投資先としての魅力について「有望で持続可能であり、安定している」とアピール。韓国には「ポストコロナ時代を切り拓いていくためのさまざまな機会がある」と投資を促した。

　文大統領は、投資への優遇策と重点投資分野にも言及。「外国人投資家に対する税制、立地、資金面での支援を拡大し、規制を緩和して投資の障壁も積極的に解消する」方針を示した。重視する分野については「半導体、次世代自動車、バイオなどの先端産業における研究開発と設備投資の支援を強化して、新たな投資機会を創出する」とし、「貿易・投資プラットフォームをより力強く構築する」ことを提唱した。

    KOTRAの劉正悅（ユ・ジョンヨル）CEOは、「コロナ禍による各種の制限でグローバルビジネスの遂行が困難となるなか、より多くの資金が必要であり、この困難な時期を克服するため、IKW2021がより強力なグローバルなパートナーシップを構築する機会を提供したい」と述べた。

　劉CEOは韓国の強みとして、半導体、バイオファーマ、スマートモビリティ、水素燃料、二次電池などの新興産業で世界レベルの企業があり、産業インフラとデジタル競争力を備えていること挙げ、海外投資家の韓国でのパートナー探しを支援したいと意欲を示した。

（つづく）

【茅野　雅弘】