2024年11月25日( 月 )

土地活用で開業医をマッチング コンビニ併設の医療モールを開発

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

(株)リアルティリンク

(株)リアルティリンク ファミリーマート併設医療モール

 1月8日、姪浜駅から1.5km圏内で下山門通りと愛宕通りの交差点付近の福岡市西区下山門1丁目にファミリーマートを併設した医療モールがオープンした。開院するのは、上原眼科医院と内科・循環器科・小児科のたちばなクリニック下山門の2医院で、福花調剤薬局が新たに開業する。

 上原眼科医院は1982年の開院以来、乳幼児から高齢者までの診療を行う地域に根差した眼科医院として知られ、近隣の石丸3丁目からのリニューアルオープン。一方、大牟田市で総合内科として地域医療を担ってきた医療法人橘仁心会たちばなクリニックは、初めての福岡市でのクリニック開院となる。

 オープンに先立ち開催された内覧会では、近隣に住む高齢者が服用する薬の処方箋を持参して確認したり、乳幼児連れの保護者が小児科を見学したりする姿なども見られ、医療モールに対する地域住民の関心の高さがうかがえた。また、コンビニエンスストアが併設されることで周辺地域への認知浸透も期待できる。

 医療モールを開発したのは(株)リアルティリンクで、流通店舗や物流倉庫などの開発を手がけるなか、個人開業医のための土地活用事業にも進出。事業モデルは、同社が土地を借りたうえで、医療施設を建て、その賃料を開業医が支払うというもの。いわゆるサブリースである。

 医院を開業する際には、医療機器への初期投資や土地・建物のコストを含めると、開業資金は億単位になる。新規の開業医にとっては、億単位の開業資金を捻出することは難しく、サブリースによる開院は有用な選択肢となる。また、土地オーナーにとってはリスクがほとんどないというメリットがあり、同社独自の立地選定と開発力により、土地オーナーと開業医のマッチング事業は今後も増えそうだ。

【児玉 崇】


<COMPANY INFORMATION>
代 表:木村 敬一郎
所在地:福岡市博多区住吉2-17-28-1
設 立:2012年4月 
資本金:1,000万円
TEL:092-283-3855
URL:https://www.realtylink.jp

関連記事