【福岡IR】注目されるBally'sからの提案内容
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アメリカのIR投資企業Bally's Corporation(以下、Bally's)が3月30日、ホテルオークラ福岡(福岡市博多区)で福岡IRへの進出を表明する記者会見を行う。Bally'sは全米で14施設を所有・運営しており、昨年10月に英国のインターネットゲーム企業Gamesysを20億英ポンドで買収するほどの資金調達力を有する企業だ。
日本政府は21年10月からカジノを含む統合型リゾート(IR)の申請受付を開始し、4月28日が期限となっている。申請を行うのは当該自治体で、通常であれば申請は県が行うが、福岡IRの場合はIR候補地が福岡市で、政令指定都市のため、申請者は福岡市となる。だが、現在のところ福岡市はIR誘致に関する表明を行っていない。
今回はBally'sから福岡市への提案というかたちでの記者会見になると思われる。Bally'sが挙げる候補地は福岡市東区にある「国営海の中道海浜公園」。2020年8月には西戸崎周辺自治体および「僕の街にはアメリカがあった」の会などから、IR福岡の誘致推進に関する上申書が福岡市に提出されており、IR誘致に関して地元住民からの賛同は得られている。
福岡IRの候補地となる「国営・海の中道海浜公園」の周辺自治体では近年、福岡市中心部へ若年層の流出が続いており、福岡IRによって新たな雇用が創出され、それが地元経済の活性化につながることに期待を寄せている。また志賀島・西戸崎は博多湾に面して自然環境にも恵まれたエリアだが、Bally'sは同エリアの自然環境保護に配慮したうえでIR事業を進めていく方針を示している。
これまで、NetIB-Newsでは連載【福岡IR誘致】でたびたび報じてきたが、IR誘致には相応の後背地人口が必要となる。福岡県の人口は510万人であり、そうした面も十分にクリアしており、コロナ禍を経験するなかでインバウンド需要に依存しない事業計画が求められる。また、鹿児島であっても新幹線を利用すれば鹿児島中央駅から約2時間半、山口、長崎、熊本、佐賀、大分からの所要時間も約1~2時間とアクセスが良好なことも福岡IRの利点となっている。
福岡IRが実現すれば、海の中道周辺自治体と同様、福岡市全体にとっても、新たな雇用の創出、経済効果は計り知れない。IRというこれまで福岡になかった施設が開発されることで、福岡市が「TEAM FUKUOKA」として取り組んでいる国際金融機能誘致への後押しとなる可能性もでてきた。
関係者によると、Bally’sが提案する福岡IRの総事業費は4,800億円、年間集客数は国内需要を主として460万人、年間売上粗利益は710億円を試算しているという。福岡市はカジノ事業収益などで350億円の税収増加が見込まれ、その経済効果と雇用創出効果を考慮すれば、福岡市としてIR誘致を実行するメリットは十分にあるように思える。
福岡IR計画が公になるのは今回の記者会見が初めてとなる。Bally'sはすでに約120ページにもおよぶ具体的な事業計画書を用意しており、今回の記者会見を受けて、福岡市の対応が注目される。
【告知】記者会見のライブ中継
NetIB-NewsではBally’sの記者会見をライブ中継で配信する予定です。福岡市でのIR誘致について関心ある方はぜひご視聴ください。
日 時:3/30(水)13:20~14:30
媒体名:NetIB-News
(ネットアイビーニュース)
URL:https://www.data-max.co.jp/article/46778
視 聴:無料【データ・マックス編集部】
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