2024年07月17日( 水 )

優雅な老人2人、暇を持て余す

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メガバンク元海外支店長、記事の質はエッセイレベル

 東京の友人から紹介されたメガバンクの元海外支店長とオンライン会議を1時間ほど行った。なかなかの卓見の持ち主とみた。「銀行は消えます」と持論を展開しており、「まずは持論を記事にしてください」と提案した。

 1週間後、「銀行が消える」と題する原稿が届いた。すぐに電話がかかってきて、「原稿料はいくらですか」と単刀直入に切り込んできた。「これはエッセイのレベルですから払えません。それよりも、メガバンク3行のうち1行が消えるという原稿を書いてください。原稿料は弾みます」と回答した。

 ところが、「現役を離れて時間が経つ。資料集めから始めなければならず、無理です」と即座に拒否されてしまった。

元新聞記者、妻に頭が上がらず

 東京在住の元新聞記者。これまた東京の友人から紹介され、品定めを兼ねてオンライン会議(面接)を行った。

 現在のウクライナ情勢に対する分析も鋭く、感心した。新聞記者を引退して6年になるという。その間、民間企業の執行役員もこなした。「私の周りには優秀な元記者たちがたむろしています。いろいろなテーマを投げてください。彼らに振り分けて仕事をさせますよ」という売り込みであった。

 彼の話を真面目に受け止めて、企画を練り始めた。ところが、1週間ほどして、これまた先方から辞退の連絡が入った。妻に「あなた、もう動き回るのは止めてください。老人らしく静かに生きてくれることを望みます。聞き入れられないなら、私は家を出ていくつもりですよ」と詰め寄られたとか。

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