九州地銀の2022年3月期決算を検証する(5)
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【表】は九州地銀の自己資本比率順位表である。
◆九州地銀(18行)の自己資本比率(単体)順位表
<この表から見えるもの>
・1位は南日本銀行
11.04%(前期比+2.52%)
・2位は宮崎太陽銀行
10.93%(同-0.71%)
・3位は北九州銀行(山口FG)
10.50%(同-0.19%)
・4位は鹿児島銀行(九州FG)
10.41%(同-0.33%)
・5位は肥後銀行(九州FG)
10.01%(同-0.07%)
・6位は長崎銀行(西日本FH)
9.95%(同+1.62%)
・7位は大分銀行
9.94%(同-0.25%)
・8位は十八親和銀行(ふくおかFG)
9.75%(同-0.25%)
・9位は熊本銀行(ふくおかFG)
9.73%(同+1.33%)
・10位は西日本シティ銀行(西日本FH)
9.45% (同-0.13%)
・11位は福岡中央銀行
9.39% (同+0.20%)
・12位は福岡銀行(ふくおかFG)
9.13% (同-0.10%)
・13位は豊和銀行
8.93% (同+0.22%)
・14位は佐賀共栄銀行
8.68% (同+0.24%)
・15位は宮崎銀行
8.21% (同-0.07%)
・16位は佐賀銀行
8.01% (同-0.10%)
・17位は筑邦銀行
7.86% (同+0.02%)
・みんなの銀行(ふくおかFG)は21年5月より営業を開始しており公表していない。◆金融グループ4社の自己資本比率(連結)順位表について
・1位は山口FG(3行)
12.65% (同-0.78%)
・2位は九州FG(2行)
10.74% (同-0.34%)
・3位はふくおかFG(4行)
10.67%同(-0.01%)
・4位は西日本FH(2行)
9.28%(同-0.21%)<まとめ>
日銀のマイナス金利政策にコロナショックが加わり、九州地銀の経営は一段と厳しくなっている。17位の筑邦銀行の自己資本比率は7.86%(前期比0.02%増)と、まだ8%を割っている。ネット金融大手のSBIホールディングスと20年1月17日に資本業務提携したが、その効果が出るのはまだ先のようだ。16位の佐賀銀行は8.01%(同0.08%増)。15位の宮崎銀行は8.21%(同0.03%減)となっている。全体的に見ると、金融グループの傘下でない地銀の自己資本比率が低いのがわかる。今、経営トップに求められているのは、「生き残るためにどの地銀と経営統合するかを決断する」ことではないだろうか。(つづく)
【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】
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