【コロナ禍を越えて(4)】博多座の活性化まであと一歩
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博多座の貞刈厚仁社長の血色が良くなった。この2年というものコロナ禍の影響による公演中止などで辛酸をなめ続けてきた。彼のビジネス人生においても苦労の連続だった。演劇の興行には政府からの補助金が支給され赤字決算からは免れた。
貞苅氏は「現在80%まで回復した。やはりお客さんが来てくれないと活気がでない」と現況を率直に語る。文化の香りが漂う「リバレイン通り」にお客さんたちが増えたことで、華やぎが戻ってきた。
「福岡は客層が厚くないから1カ月興行の演目を見つけるのに一苦労する。北島三郎さんであれば1カ月満席になっていた。彼みたい魅力ある役者・歌手が稀有になったので興行メニューが増えた」と貞苅氏は語る。3日間~7日間といった演目が増えると社員・スタッフも多忙になるそうだ。それはさておき、博多座としての喫緊の課題は、若いお客さんの掘り起こしだという。80%まで回復した今、さらなる勢いを加えられれば「鬼に金棒」である。
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