基本理念を再徹底、時代の変化に適応し前進を続ける(後)
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(株)ウチヤマホールディングス
代表取締役社長 山本 武博 氏ウチヤマグループは、1971年6月に創業者の内山文治氏が内山ビル(株)(現・(株)ボナー)を設立して以降、介護(97施設)、カラオケ(83店)、飲食(11店)を展開するなど業容を拡大。昨年、設立50周年を迎えた。(株)ウチヤマホールディングス代表取締役社長・山本武博氏に今後の展開などを聞いた。
(聞き手:(株)データ・マックス 代表取締役社長 児玉 直)昨年設立50周年、これからの取り組み
──昨年11月に「北九州SDGs登録制度」に認定されました。具体的には、どのようなことに取り組まれているのでしょうか。
山本 第1次登録事業所としてウチヤマホールディングス、さわやか倶楽部、ボナーの3社が北九州市から認定を受けました。その後、SDGsを社内で推進するための3社合同の委員会「CLUB SDGs」を立ち上げました。私が委員長に就任し、月に1度会合を開き、重点項目の進捗確認や新たな取り組みについての勉強会などを行っています。
具体的な取り組み課題として、介護部門では、30年には常時200人の外国人の介護職員を雇用し、そのうちの1%は管理職として活躍してもらうための環境づくりを進めています。また、介護施設のある地域においては、介護に関する無料相談会やセミナーなどを企画・開催することで、地域の社会課題の解決を目指します。宗像市では地元の団地再生プロジェクトの一部として、介護をテーマにした交流会を定期的に開催しています。カラオケ・飲食部門では、女性が働きやすい環境を整備して、店舗管理者の女性職員の割合を30%以上にすることを目指しています。
介護施設では女性施設長の割合が少しずつ増加してきています。従来は施設長の受け持つ仕事の幅が広いこともあり、女性で施設長になるのは独身か子育てが終わった方が中心でしたが、今後は子育て中の女性職員でも施設長として働くことが可能となるように管理業務をスリム化し、個々の特徴を生かせるような役職へと変えていかなければならないと考えています。
──昨年、グループ設立50周年を迎え、記念誌『ウチヤマグループ50年史』も発刊されました。
山本 記念誌を制作する過程で、これまでに多くの皆さまからのご支援、ご協力、激励などがあったからこそ、ウチヤマグループの今日があるのだと再認識させられ、感謝の思いでいっぱいです。今後、企業としていかに成長していくべきかを自問自答し、さまざまな課題を1つひとつ地道に解消して前に進んでいきたいと考えています。そして地域の皆さまに、より一層評価していただけるように努力していきます。
近年、働き方というものが大きく変化してきました。さわやか倶楽部の職員も以前はほとんどが日本人でしたが、前述の通り、最近はインドネシアからの特定技能資格の方や、技能実習生の方がたくさん働いてくれています。社内環境が数年前とは大きく変化してきましたが、ウチヤマグループの基本理念である「慈愛の心」「尊厳を守る」「お客様第一主義」を再度徹底し、これからの10年、そして50年を見据えて持続可能な社会の実現に向けた挑戦をしていくことが私の使命だと感じています。
(了)
【文・構成:新貝 竜也】
<COMPANY INFORMATION>
代 表:山本 武博
所在地:北九州市小倉北区熊本2-10-10
設 立:2006年10月
資本金:22億2,293万5,560円
売上高:(22/3連結)249億5,800万円
URL:http://www.uchiyama-gr.jp/
<PROFILE>
山本 武博 (やまもと・たけひろ)
1971年生まれ、山口県出身。北九州大学(現・北九州市立大学)卒後、94年に㈲サイトウ(現・(株)ボナー)入社。ボナー専務、(株)ウチヤマホールディングス代表取締役専務、(株)さわやか倶楽部代表取締役専務などを経て、2021年4月にウチヤマホールディングスとさわやか倶楽部の代表取締役社長に就任。法人名
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