【コロナ禍を越えて(11)】日本人は「無宗教人」になる
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19日の日曜日、筆者と妻、それぞれの兄妹(3人)の三回忌供養をするために東京に行った。3人とも病院から最期の立ち会いを拒まれた。実兄には遺骨になってからしか接することができなかった。
また長男も入院中だが、当然のごとくお見舞いができない。おそらく臨終直前(3カ月以内)になっても面会は無理だろう。火葬場に立ち会うことは可能かもしれないが…。そして葬儀は家族葬が主流になってきた。
コロナ禍を越えたとしても、この少所帯の葬儀方式は定着するだろう。こちらも葬儀に参列する機会を失ってしまえば、故人の記憶・印象が一瞬にして薄れてしまう。
調布市のお寺にあるお墓に参った。住職は「先祖さまのご供養ありがとうございます。故人も喜んでおられることでしょう。しかし、最近は本当にお寺さんまいりが少なくなりました」とこぼす。
「日本人は無宗教である」と外国から指摘を受けてきたが、どうやらその性根がコロナ禍によって露わになった感じである。
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