2024年12月05日( 木 )

ダイエット食品による健康被害、宮崎県や北九州市でも

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医薬品成分が検出された「Detoxeret Jelly」(宮崎県の発表資料より)
医薬品成分が検出された「Detoxeret Jelly」
(宮崎県の発表資料より)

 千葉市などで始まった医薬品成分入りダイエット食品による健康被害が、九州各地にも広がっている。

 宮崎県は28日、「Detoxeret Jelly」(15本入り)を摂取した県民から体調不良を生じたという相談が寄せられたと発表。県衛生環境研究所で検査した結果、医薬品成分のシブトラミンとフェノールフタレインが検出された。シブトラミンの検出量は「セロリと海藻の風味」が1本あたり17.9mg、「ブラックカカオ蜂蜜風味」が18.5mgだった。

 北九州市も22日、同製品を摂取した市民から体調不良の相談があり、検査したところ、同2成分が検出されたと発表した。

 シブトラミンは食欲抑制作用をもち、国内では未承認。副作用として血圧上昇、心拍数の増加、頭痛などが報告されている。フェノールフタレインは過去に下剤として用いられたが、発がん性の恐れがあるため、現在は使用されていない。

 宮崎県と北九州市では、同製品の購入を控え、利用している場合には直ちに摂取を中止するよう呼びかけている。

 同製品による健康被害は、今月上旬の千葉市と兵庫県西宮市を皮切りに、北九州市、宮崎県へ拡大。流通経路がインターネット通販のため、さらなる被害拡大が懸念されている。

【木村 祐作】

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