2024年12月22日( 日 )

臨床研修医採用実績、過去最多8,244人~長崎県、鹿児島県も増加

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doctor1 厚労省は、6月8日、2015年度の臨床研修医の採用実績調査の結果、採用実績と、大都市部のある6都府県を除く道県における同採用実績割合が過去最大となったと公表した。

 今年度は1,018カ所の臨床研修病院と大学病院を対象に実施。(昨年度は1,014カ所)。調査結果によると、15年度の臨床研修医の採用実績は8,244人。14年度の7,792人より452人増加し過去最多となった。同省では採用実績の増加には、医学部入学定員増の効果もあったとみている。

 また大都市部がある6都府県(東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、福岡県)を除く道県での臨床研修医採用実績の割合も、56.4%(昨年度55.6%)と、過去最大になった。

 同調査は、04年度に臨床研修が義務化されたことから、新しい臨床研修制度の実施状況を把握するために毎年行われているもの。途中、「研修医が特定の地域に集中しやすい状況にある」との指摘を受けたことから、10年度より研修医の地域的な適正配置を誘導する観点から、調査方法の見直しを行った。
 とくに今回の調査には、15年度卒の医学部入学時(09年4月)に定員が前年度より693人増加していることを織り込んだ計算式を採用した。

 臨床研修医の採用実績(対前年度比)が増えた上位5県は、表のとおり。(表1)
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 なお、臨床研修病院と大学病院別の状況は、採用実績はともに増加したものの、実績割合については、大学病院で微減がみられた。(表2、3)
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【黒岩 理恵子】

 

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